ワールドシリーズの平均試合時間は3時間2分、3時間以内の試合は3度で06年以降では初

2023年11月05日 10:49

野球

ワールドシリーズの平均試合時間は3時間2分、3時間以内の試合は3度で06年以降では初
世界一となったレンジャーズ(AP) Photo By AP
 ワールドシリーズとポストシーズン全体での新ルール効果について、スポーツイラストレイテッド誌のトム・ベデューチ記者が論じている。
 ワールドシリーズでは両軍合わせて1490球が投じられたが、ピッチクロック違反は一度もなかった。そして中継のFOXは時計を画面に表示しなかった。すでにゲームの一部として受け入れられていると判断したからだ。

 春のキャンプの時点では、ポストシーズンでもクロックを使うことに反対意見も少なくなかったが、ワールドシリーズではその話題が出ることすらなかった。

 ポストシーズン9イニングの試合の平均時間は3時間2分で、21年の3時間37分、22年の3時間23分よりも著しく短縮された。

 一方で平均得点は22年の7・3得点から8・2得点と増えた。ワールドシリーズ5試合の内3試合は3時間以内で、2006年以降では初めてのこと。9イニングの試合が全て3時間20分以内だったのは21世紀になって初めてだった。

 ポストシーズンを通して4時間の試合は一つもなかった。過去10年間は、4時間の試合は毎年必ずあり、合計で41度に上った。クロックにより、選手がプレーを急かされてしまうという懸念があったが、結局は80年代、90年代の頃のテンポに戻っただけだった。

 ポストシーズンで盗塁を試みた回数は1試合当たり、22年の1・1回から1・6回に増え、成功率は77・3%から85・1%と著しく向上。一方で三振率は27%から23・8%に減少、シフト制限で打率は・211から・241に上がった。

 時間が短縮される一方で、アクションは増える。MLB機構の狙い通りになった。

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