日本S新人記録7打点の阪神・森下 苦しみ乗り越え手にした歓喜「いい球団に入ったなと思います」

2023年11月05日 23:12

野球

日本S新人記録7打点の阪神・森下 苦しみ乗り越え手にした歓喜「いい球団に入ったなと思います」
日本シリーズ<オ・神>5回、森下は左適時打を放つ(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第7戦   阪神7-1オリックス ( 2023年11月5日    京セラD )】 阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(23)が日本シリーズの新人記録となる7打点を記録するなど、フレッシュな活躍を見せつけ、優秀選手賞を獲得した。
 初回1死二塁からの第1打席はハーフスイングで空振り三振に倒れたが、2打席目以降は安打を積み重ねた。0-0の4回1死からは左前打で出塁し、ノイジーの先制3ランを呼び込むと3-0の4回2死一、三塁から貴重な追加点となる左前二塁打。さらに6-0の9回1死二塁からは中前打でダメ押し点をたたき出し、シリーズ新人記録を樹立した。

 第1、2戦では活躍することできず、岡田監督からも「怒らなあかん」と苦言を呈された。しかし、第3戦から3試合連続打点を記録。3戦目以降は21打数7安打7打点と、打線の得点源となった。

 ルーキーイヤーから経験したしびれるような戦いに「いやホントに、なんて言うんだろうな…。呼吸するのを忘れるような、息を飲むような試合ばかりで、体的にも精神的にもだいぶキツかったですけど、本当に最後はこうやって報われた形になったんで、やってて良かったなって思いました」と感無量の表情だった。

 1年を振り返り「全然打てない時も続いた中で、3番で結果を出すのを待ってくれたと思うので、こうやって最後、日本一がかかった試合でしっかり打てたってところは、監督が使ってくれたおかげでもあるんで、よかったかなと思います」と岡田監督に感謝。「選手の先輩方が、背中で見せるというか、そういう姿勢で見せてる人たちがたくさんいるので、そこに自分たちもついていくって形で最初は乗っかって。プラスして、甲子園だったらファンの歓声だったり。そういうところも含めて、いい球団に入ったなと思います」とかみしめるように野球人としての喜びを口にした。

 新人ながら勝負強さと集中力でチームを38年ぶりの日本一に導いた。「いや、もう、素直に嬉しいです。何年ぶりとか関係なく、貢献できたってとこは嬉しいです」と満面の笑顔で歓喜の余韻に浸っていた。

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