大阪桐蔭が史上初の3連覇 明治神宮大会もV3に挑戦

2023年11月05日 05:45

野球

大阪桐蔭が史上初の3連覇 明治神宮大会もV3に挑戦
優勝した大阪桐蔭ナイン(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【秋季高校野球近畿大会決勝   大阪桐蔭2―1京都外大西 ( 2023年11月4日    シティ信金スタ )】 近畿大会の決勝が行われ、大阪桐蔭(大阪1位)が京都外大西(京都1位)を2―1で下し、史上初の3連覇を達成した。先発した最速151キロ右腕の森陽樹(はるき=1年)が7回無失点、最速154キロ右腕の平嶋桂知(かいち=2年)が2回1失点と「最速150キロ超リレー」で逃げ切った。出場を決めた明治神宮大会(15日から6日間、神宮)では、史上最長を更新する3連覇に挑戦する。
 大阪桐蔭を3連覇に導いたのは、新星の台頭著しい投手陣だった。決勝で披露したのは異次元の「最速150キロ継投」だ。

 公式戦初先発だった1年生の森は、9奪三振で7回3安打無失点と圧倒しながら「70点ぐらい」と平然と振り返った。2―0の8回からは、背番号1の平嶋が満を持して登板。「気合が入りすぎました」と9回2死満塁を招きながら、最後の打者を三飛に仕留めて1点差を守り切った。

 ソフトバンクにドラフト1位指名された前田悠伍(3年)が抜けても、投手層の厚さは変わらない。今大会ではベンチ入り全5投手が登板して経験を積み、4試合で計4失点と盤石だった。決勝でさえもエースの平嶋ではなく成長著しい1年生右腕を先発に抜てき。西谷浩一監督が「平嶋は近畿大会で結構、投げた。まだ先発をしていない森が、どこまでいけるか」と託した起用に難なく応えた。

 世代No・1と評された前田は最速148キロだった。今回の新チームには、最速150キロ超の平嶋、森に加え、同149キロ右腕の中野大虎(だいと=1年)と球速に限れば「前田超え」が3人そろう。来秋ドラフト候補に挙がる平嶋は「森は後輩でありライバル」と意識し、森は「中野は、互いに切磋琢磨(せっさたくま)できるライバル」と同学年に対抗心を燃やす。この激しいチーム内競争が成長を促し、投手陣の高速化につながった。

 これでPL学園(大阪)などの記録を更新する史上初の秋の近畿大会3連覇となった。昨秋の明治神宮大会では初の連覇を達成。鉄壁の投手陣を武器に、3年連続の秋の日本一を狙う。 (河合 洋介)

 ◇森 陽樹(もり・はるき)2007年(平19)8月1日生まれ、宮崎県延岡市出身の16歳。聖心ウルスラ学園聡明中で軟式野球部に所属。大阪桐蔭では今秋から背番号15でベンチ入り。50メートル走6秒2。1メートル89、86キロ。右投げ左打ち。

 ◇平嶋 桂知(ひらしま・かいち)2006年(平18)9月4日生まれ、東京都中野区出身の17歳。中学は稲城リトルシニアに所属。大阪桐蔭では1年秋に背番号20でベンチ入りし、今秋から背番号1。1メートル86、84キロ。右投げ両打ち。

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