オリ“中嶋マジック”サク裂!超攻撃型オーダー大当たり~ 3番紅林が21歳8カ月“球団最年少弾”

2023年11月05日 05:40

野球

オリ“中嶋マジック”サク裂!超攻撃型オーダー大当たり~ 3番紅林が21歳8カ月“球団最年少弾”
5回、2ランを放った紅林(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第6戦   オリックス5ー1阪神 ( 2023年11月4日    京セラD )】 オリックス打線がホームで復活した。2本塁打を含む8安打5得点と山本を援護し、中嶋監督も安堵(あんど)の笑みを浮かべた。
 「完全に追い込まれていましたんで、今日勝って何とかタイにしてよかった」

 初戦で7回零封された阪神・村上対策として選択した“超攻撃型オーダー”がピタリとはまった。第5戦でベンチスタートの中川圭を1番に戻し、紅林を9月28日の楽天戦以来となる3番に抜てき。4番から森、頓宮、ゴンザレス、杉本、セデーニョと8番まで大砲を並べて難敵を攻略した。

 中嶋監督が「すぐ取り返してくれたのは大きいし、勇気が出る。(山本)由伸を楽にしたのかな」と振り返ったのは1点劣勢の2回の攻撃。無死一塁から杉本の“昇天二塁打”で好機を広げ、若月の右前適時打で同点。中川圭の左犠飛で逆転に成功した。

 そして。「期待して出したんですけど、まさかここまで…ちょっとビックリしました」と指揮官を驚かせたのは紅林だ。5回1死二塁からフォークをとらえ、左中間へ日本シリーズ初アーチとなる2ラン。昨年の第7戦の太田に並ぶ21歳8カ月での“球団最年少弾”で期待に応えた若武者は「3番は気にせず、いつも通り、求められたところで、求められた仕事をしようと思って打席に立った」と胸を張った。

 中嶋監督1年目の21年に高卒2年目で遊撃のレギュラーに抜てきされてから、3年連続で規定打席をクリア。これまで中嶋監督にはあまり褒めてもらったことがなかったが、さすがにこの日は「やっちゃいけないことをやったのかなと思いましたけど、なかなかいい仕事しましたよね」と称えた。

 崖っ縁で踏みとどまり、5日は雌雄を決する最終決戦。中嶋監督は「明日、決戦になりますが、声からして、のどアメ持って応援してください」とホームのファンに呼びかけた。(中澤 智晴)

 ○…21歳8カ月の紅林が5回に日本シリーズ初本塁打。シリーズの最年少本塁打は52年森下正夫(南海)の19歳1カ月だが、オリックスでは昨年第7戦の太田に並ぶ球団最年少記録となった。

 ○…オリックス・中嶋監督が、レギュラーシーズン143試合で136通りの先発オーダーを用いた「日替わり打線」はポストシーズンでも継続。これまでCS4試合、日本シリーズ6試合の10試合で10通りの先発オーダーを用いている。

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