トヨタ自動車・北村 3打点の活躍で快勝に導く「良い結果につながって良かった」

2023年11月10日 06:00

野球

トヨタ自動車・北村 3打点の活躍で快勝に導く「良い結果につながって良かった」
<日本製鉄鹿島・トヨタ自動車>9回2死二塁、トヨタ自動車・北村は三塁強襲の適時内野安打を放つ(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【社会人野球日本選手権第2日・1回戦   トヨタ自動車4―2日本製鉄鹿島 ( 2023年11月9日    京セラD )】 1回戦3試合が行われ、トヨタ自動車が日本製鉄鹿島を4―2で下して大会連覇へ好発進を決めた。日本製鉄かずさマジックはKMGホールディングス、大阪ガスは東芝を破り、それぞれ2回戦に進んだ。
 トヨタ自動車ナインが連覇の重圧に苦しむ中、主将だけは違った。「3番・三塁」の北村祥治が全4得点中3打点を稼いだ。初回無死一、二塁で左翼フェンスに直撃する先制の決勝2点二塁打、3―2の9回2死二塁では三塁強襲の適時内野安打を放つなど3安打。「1打席目に全てを懸けていました。良い結果につながって良かったです」と安どした。

 巨人でプレーする拓己は2学年下の弟。プロと社会人で舞台は違えど、兄も目を見張る実績を積んできた。亜大では4年時に主将として明治神宮大会優勝を経験。29歳の今年は社会人日本代表の主将として10月のアジア大会に出場した。「国際大会も一発勝負。相手の情報が少ない中でも後手にならずに仕掛ける。自分から攻めていく大切さを勉強できました」。そして日の丸の経験を全国大会の初戦に発揮した。

 トヨタ自動車では昨年から主将。「全員が主将のつもりで行動してほしい」と呼びかけ、昨年の日本選手権、今年の都市対抗を制した。12、13年JX―ENEOS(現ENEOS)しか達成していない2大大会3季連続優勝へ、重苦しい雰囲気の初戦も勝ち切った。

 「もっとアグレッシブに生き生きとした打席を送らないといけない。今日はたまたま僕が体現できたけど、続けられるように修正していきたいです」。広島・栗林が古巣の現地応援に駆けつけた一戦で快勝。次々に一流選手を輩出する名門の中で、入社7年目を迎えた主将の働きがキラリと光る。(河合 洋介)

 ▼日本製鉄鹿島・中島彰一監督(初回に4連打を浴び3失点の諸見里俊に)ちょっとあがっていて、自分のピッチングを見失っていた。相手は2大大会3連覇のプレッシャーはあったと思うが、それを振り払う集中力があった。

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