Honda熊本がJFE東日本に競り勝ち、2大会連続1回戦突破 渡辺監督が同点本塁打の丸山に最敬礼

2023年11月10日 14:31

野球

Honda熊本がJFE東日本に競り勝ち、2大会連続1回戦突破 渡辺監督が同点本塁打の丸山に最敬礼
<第48回社会人野球日本選手権大会 JFE東日本・Honda熊本>3回無死、Honda熊本・丸山は同点本塁打を放つ(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【社会人野球日本選手権大会1回戦   Honda熊本6―4JFE東日本 ( 2023年11月10日    京セラD )】 Honda熊本がJFE東日本に競り勝ち、2大会連続で1回戦を突破した。
 22年10月のU23W杯(台湾)では日本代表で出場した「8番・捕手」の丸山竜治が攻守で貢献した。1点を先制された直後の3回先頭でカットボールを捉えて、同点本塁打を左翼席へ。主導権を奪い返す大きな一打だった。

 「1点を取られた後だったので何とか塁に出ようと思った。狙ってはいなかったけど、一番いい結果になった。流れを持ってくることができた。うちの打線は波に乗ると止まらない。いい先陣になった」

 1死後は1番・山本卓弥が右前打で塁に出て、すかさずヒットエンドランを仕掛けて2番・中島準矢が右中間へ二塁打。一気に本塁まで生還して勝ち越し、暴投を挟んだ遊ゴロで3点目を奪った。

 渡辺正健監督は「丸山のホームランが大きかった。すぐに取り返してくれた」と最敬礼。打球が高く跳ねる京セラドームの特性を踏まえて「ヒットエンドランなど足を絡めて攻撃も準備していた」と策も当たった。5回も1死から9番・井上剛の左前打を起点に3得点。下位から上位へ攻撃がつながり、「やるべきことをしっかりやれた」とうなずいた。

 渡辺監督が「バッテリーを中心とした守りの野球」と持ち味を表現するように捕手・丸山の存在も大きかった。初回以外は毎回走者を背負い、特に終盤は窮地の連続。6―3の7回1死満塁は遊ゴロ併殺で切り抜け、8回1死二、三塁では遊ゴロで与えた1点だけ。9回2死一、二塁も守り抜いた。3投手の継投を支えた丸山は「ランナーは出すものと思っていた。慌てず冷静に最少失点でいけた」と振り返った。

 21年の都市対抗で準優勝するなど近年は躍進。一塁側スタンドには熊本県のPRマスコットキャラクターの「くまモン」が登場し、ステージに上がって応援団員やチアリーダーとともに盛り上げるなど、地元から寄せられる期待は大きい。

 熊本県出身で高卒5年目。熊本工では1学年上の山口翔(元広島)とのバッテリーで甲子園に出場したこともある丸山は「日本一が目標。一番難しいとされる初戦を取れた」と手応えを強調した。2回戦では昨年の都市対抗2回戦で敗れたトヨタ自動車との再戦。大会連覇を狙う難敵に対して「リベンジしたい」と意気込み、渡辺監督も「どれだけ通用するか楽しみ」と13日の対戦を心待ちにした。

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