大谷獲りへ カブスの6年愛…17年最終候補も「時計の針を当時に巻き戻せるなら…」

2023年11月10日 02:30

野球

大谷獲りへ カブスの6年愛…17年最終候補も「時計の針を当時に巻き戻せるなら…」
大谷翔平(AP) Photo By AP
 エンゼルスからFAとなった大谷の争奪戦へカブスも急浮上か。大リーグ球団幹部らが集まるGM会議で8日(日本時間9日)、カブスのジェド・ホイヤー編成本部長(49)が17年オフの大谷争奪戦を回顧。今も変わらない二刀流への6年愛をにじませた。
 「時計の針を当時に巻き戻せるならもう一度やり直したい」

 6年前、カブスは日本ハムからポスティングシステムでメジャー挑戦する大谷との契約交渉で、7球団のファイナリストの一つだった。ハートを射止めたエンゼルスなど他6球団が西地区所属だったのに対し、唯一の中地区球団。だが、当時のナ・リーグにはDH制がなかった。「DHがないのはネックになることは分かっていたが、彼がケガをしているのではないかと疑っていた。投球に疑いはなかったが、打者として直球に対応できるのか。打撃を過小評価していた」と反省した。

 会議の合間を縫い、この日は午後3時から4時までがナ・リーグ幹部のメディア対応に割り当てられた。ほんの15分で立ち去る責任者もいたが、ホイヤー氏は1時間にわたって対応した。冒頭に「FA選手のことは話さない」とクギを刺したが、「ベリンジャーがFAになった。DHは補強の優先事項だ」と挙げた。打率・307、26本塁打、97打点と復活した28歳の左の強打者ベリンジャーとの再契約が優先事項だが、逃せば大谷はその穴を埋める左打ちのDHとして最適な存在だ。前日にはUSAトゥデー紙のボブ・ナイチンゲール記者が「大谷獲得へ、カブスが最も積極的に動くかもしれないと噂になっている」と伝えた。ホイヤー氏は9月に来日し、オリックス・山本や楽天・松井裕らを直接視察。海を渡る日本選手にも目を光らせるが、二刀流への6年愛も揺らいではいない。(笹田幸嗣通信員)

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