巨人 高橋礼&泉加入 4位から巻き返しへ“千手観音リレー”だ!

2023年11月10日 05:30

野球

巨人 高橋礼&泉加入 4位から巻き返しへ“千手観音リレー”だ!
海を背にポーズをとる高橋礼(右)と泉(撮影・小野寺 大) Photo By スポニチ
 巨人が「千手観音リレー」で2年連続4位からの巻き返しを狙う。ソフトバンクからトレードで加入した高橋礼投手(28)と泉圭輔投手(26)が9日、宮崎市内のホテルで会見。下手投げの高橋礼が救援に加われば右横手の大勢、左横手の高梨ら変則投手が多い救援陣に新たなバリエーションが加わる。右上手の泉とともに救援陣再建のキーマンとなる。
 継投において、各投手の腕の角度は重要だ。相手打者の目先が変わり、抑える確率も上がる。来季、巨人は無数の角度を持つ救援陣が実現可能になる。先発、救援で実績があるサブマリンの高橋礼は「役割にこだわらず、どこでも、求められたところで頑張りたい」とフル回転を誓った。

 今季、救援防御率は3・81と12球団ワースト。救援陣が試合をひっくり返されることも多く、4位低迷につながった。だがWBCで世界一に貢献した右横手の大勢や新人ながら36試合に登板した同じく右横手の船迫、左横手の高梨ら変則フォームの救援陣は一定の成績を残した。希少フォームの高橋礼と1メートル88の長身から投げ下ろす右上手の泉の加入で、バリエーションはさらに増える。

 高橋礼は「自分の投球フォームやスタイルはパ・リーグでもセ・リーグでもなかなかない。今の投球スタイルでいければ」と自信ものぞかせる。19年には12勝を挙げ新人王、20年には52試合に登板し23ホールドとソフトバンクを支え、2年連続日本一に貢献。今季は5試合のみにとどまったが、求められたチームで輝きを取り戻す。

 ライバルの活躍も刺激となった。ソフトバンクに同期入団で同学年の阪神・大竹が、現役ドラフトで移籍した新天地でセ・リーグ2位タイの12勝を挙げて日本一に貢献。「凄くプラスに捉えている。やることを変えずに結果を出すことが大事」と闘志を燃やす。開幕カードはその阪神で「開幕戦からタイガースを倒して、優勝に貢献できるように」と誓う。

 相手打線を幻惑させる「千手観音リレー」。実現すれば2年連続4位からの巻き返し、そして4年ぶりのリーグ優勝へ、光が差す。(小野寺 大)

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