ソフトB和田 プロテクト漏れ騒動に初言及「一生懸命投げていくだけ」 “脳トレ”で開幕投手狙う

2024年01月16日 06:00

野球

ソフトB和田 プロテクト漏れ騒動に初言及「一生懸命投げていくだけ」 “脳トレ”で開幕投手狙う
坂道をダッシュするソフトバンク・和田(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 プロテクト漏れ騒動に初言及――。ソフトバンクの和田毅投手(42)が15日、長崎市で行っている総勢16選手による自主トレを公開。西武からFA加入した山川穂高内野手(32)の人的補償による28人のプロテクトから漏れていた件に関し初めて口を開き、「触れたくない思い。考えたくない。今後も一生懸命投げていくだけ」と話した。また自主トレでは初の“脳トレ”を敢行し自身5度目の開幕投手を目指す決意を示した。
 一連の騒動の率直な気持ちを単刀直入に問われた和田の表情は徐々にこわばっていった。甲斐野の西武移籍で落ち着いたが、これ以上、騒がれることに対して嫌悪感を示した。

 「いろいろな報道がね。記事とか出ているみたいですけど、自分としてはこの件には触れたくない思いと、考えたくないというのが一番の自分の思い」

 口を膨らまし大きく息をはいた。6日から総勢16選手での合同自主トレを行っているが、オフ日の11日に一部報道が出た。西武からFA加入した山川の人的補償として自身の名前が挙がった。開幕ローテーション入り当確とされながら28人のプロテクトリストから漏れていた。球団の顔ともいえる日米通算163勝左腕の退団報道。国内外でざわつく上に、和田の周辺からは大量の連絡が入った。新たな一歩目を踏み出す活力となり、うれしかった。

 「いろんなところからやファンの方からメッセージをもらった。凄くありがたい気持ち。今後ともチーム、ファンのために一生懸命投げていくだけ。ホークスで全力で腕を振るだけ。前を向いて行く」

 V奪回を目指すチーム、プロ22年目を応援するファンのために雑音はもう聞かない。支える周囲への感謝を込め、この日の公開自主トレに訪れたファンと関係者に対しキッチンカーで昼食に長崎ちゃんぽんを振る舞った。

 自主トレでは初の試みとなる“脳トレ”が公開された。ドイツのプロアスリート界で主流となっている「ライフキネティック」を初導入。認定トレーナーの永松欣也氏(47、写真)を招へいした。「筋肉、神経、骨、どこを鍛えていないかと考えたときに血、目、脳だなと」。マルチタスクを課すゲーム形式で脳機能を活性化させ「瞬時の判断力、立つ姿勢、平衡感覚も強化される。名門もやられているし、いろんな意味でプラスとなれば」とさらなる進化へ取り組んだ。

 脳内に加えて心、技、体を鍛え上げて、狙いたい役目がある。オリックス戦(3月29日)での7年ぶり5度目の開幕投手だ。現時点の候補は先発の軸に任命された有原と和田のいずれかだ。「今年に関しては目指していっていいと思うし、目指していきたい」。ホークスで勝負をし続ける。 (井上 満夫)

 ○…和田(ソ)が開幕投手を務めると05年(勝利)、09年(完封)、11年(勝敗なし)、17年(勝利)に次ぎ5度目で、勝てば無傷の4連勝になる。また、過去の最年長開幕投手は、98年大野豊(広)の42歳7カ月となっており、開幕時に43歳1カ月の和田が務めれば史上最年長となる。

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