落合博満氏 優勝決定後も主力選手を休ませなかった哲学語る「一人前に扱ってもらえる証」

2024年01月16日 17:15

野球

落合博満氏 優勝決定後も主力選手を休ませなかった哲学語る「一人前に扱ってもらえる証」
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が16日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。好評企画「オレ流質問箱」に寄せられた様々な質問に回答した。
 今回は台湾の野球ファンからの質問。「リーグ優勝決定後、主力選手全員をほぼ休ませず、継続して出場させ、しかも試合後半も入れ替えない采配は何かしらに理論根拠ですか?」というものだった。

 2004年から2011年まで8年間、中日の監督を務め、リーグ優勝4回、2位3回、3位1回とすべてAクラスに導いた落合氏。「レギュラークラスっていうのは、今の監督は疲れているから休ませたいっていうようなことはあるんでしょうけども、オレの中ではレギュラーっていうのは出続けてシーズン出きってしまうっていうようなことがあります。休ませちゃうと体がそれ(休み)に馴染んでしまって、全てのゲームに出るっていうのが億劫になってくる。そういうことで、レギュラークラスの選手っていうのは休ませないでずっと使い続けてきた」と回答した。

 落合氏は監督時代、レギュラー陣に主力としての自覚を促してきた。「疲れてきたとか何かって本人が申告してくればゲームで休ませるっていうことはあったにしても、当時の選手っていうのは“疲れたから休ませてください”っていうような選手はほとんどいませんでした。ゲームに出続けることが自分の、プロ野球選手としての使命みたいなことをみんな思っていたんで、首脳陣、監督っていうのはいらぬ配慮をして“じゃあ疲れているから休ませよう”というようなことは一切しませんでした」と明かした。

 さらに「出続けるってことはそれなりにゲーム感覚っていうのは失われないで1シーズンやりきったっていうようなこともあるし、ポストシーズンを迎えるんであればそのまま継続して野球ができるっていうようなメリットがある」と指摘した。

 自身も長年主力としてプレーしてきただけに「先々を考えてきたときに、出続けるっていうことがいかに大変なことなのか。それがレギュラーとして一人前に扱ってもらえるっていうことの証っていうことを選手に植え付けて、休ませるっていうようなことはしませんでした」と話した。

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