落合博満氏 フライボール革命に問題提起「ソフトボールの打ち方の方が理想に近い」

2024年01月16日 17:10

野球

落合博満氏 フライボール革命に問題提起「ソフトボールの打ち方の方が理想に近い」
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が16日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。好評企画「オレ流質問箱」に寄せられた様々な質問に回答した。
 今回は「野球とソフトボールで、バッティングの体の使い方などは違うのでしょうか?落合さんのお考えが聞きたいです」だった。

 この質問には「ソフトボールの打ち方ってのは理にかなっていると思う」と回答した。メジャーリーグはアッパースイング気味にかち上げるフライボール革命が全盛。日本にもその流れが波及していることに、落合氏は「ソフトボールは下から上に振り上げることはしないんですよ。野球は下から上に振り上げていくっていうのはだんだん主流になってきてね。そういう打ち方で率を悪くしたり、三振の数が増えてくるっていうようなことがあるんで、どっちかっていうとソフトボールの打ち方の方が理想に近いんだろうと思います」と分析した。

 その理由については「グラウンドの作り方からしてそうなんです」と説明。野球とソフトボールのマウンドの形状の違いを指摘した。「ソフトボールっていうのはグラウンドレベルが平面。それでボールが出てくる。野球の場合はマウンドが高くて、目線が上の方に持っていかれる。だから野球の場合、目線をどうやって下げて打つかっていうことで考えなきゃいけないんだけども、どうやってもリリースのポイントが上から出てくるから目線がそっちに持っていかれる。フォームっていうのは肩の線がこういうふうに(右打者なら左肩が)上がってきて、どうやっても下から振り上げていくようなことにとらわれがちでアッパースイングが出てくる。それとフライボールというものでアメリカがそういう野球になってきたから日本も真似てそういうふうになってきたっていうのはあるんだけども」と目線の付けどころに違いがあるとした。

 「じゃあ、ソフトボールが下から出てくるから目線を上に上げるかってことは絶対にそういうことはないんです。手が下から出てくると、自然と目線は下に向いていくんで、肩のラインで左肩が上がるっていうことはまずありません。だから、上から下に振り下ろしてくるっていうのがソフトボールの打ち方であってね。そこから下から出てきて上に振り上げるっていうことは、これはあるにしても、理想とすればソフトボールの打ち方が野球にも取り入れられてくればもっと数字が上がってくるんじゃないのかなっていうふうに思います」と改善点を指摘した。

 しかし、打撃スタイルによって個人差があるとも付け加えた。「これはあくまでも目線が上から目線なのか、下に付ける目線なのかによってバッティングスタイルは変わってくるというふうに考えてください」とアドバイスしていた。

おすすめテーマ

2024年01月16日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム