元ヤクルト久保は律儀な男 今季からオリックス打撃投手で第二の野球人生スタート

2024年01月16日 08:00

野球

元ヤクルト久保は律儀な男 今季からオリックス打撃投手で第二の野球人生スタート
昨年限りで引退した元ヤクルトの久保拓真氏(左)は木沢からのサプライズで「俺たちの久保」メッセージ入りのデザートに感激
 プレートにはチョコレートで「俺たちの久保」と書かれていた。1月上旬。昨年限りで現役を引退した元ヤクルトの久保拓真氏は元同僚の木沢と都内の焼き肉店にいた。食事の最後。木沢がサプライズで用意したデザートにはメッセージが添えられていた。
 「いろいろ考えたんですけれど、“俺たちの久保”かなと。さみしいけれど、僕たちの関係は続きますから」と木沢。仲間から慕われた左腕を表現する6文字。2学年下の後輩の心遣いに久保氏は「めちゃくちゃうれしい。ありがとう!」と心から喜んだ。

 22年に自己最多29試合に登板し、防御率2・70と貴重な中継ぎ左腕としてリーグ連覇に貢献した。しかし5年目の昨年10月に戦力外通告を受け、現役続行を希望しトライアウトを受けるもNPBから連絡はなし。ユニホームを脱ぐ決断を下した。

 ヤクルトを担当した昨年までの3年間、接してきた。見た目は少しチャラそうに見えるが、実は律儀。新年のあいさつのLINEは毎年、誰よりも早い。後輩との食事では後輩に財布を出させることはしなかった。お世話になっている人への誕生日プレゼントも欠かさない。宴席では盛り上げ役を買って出る、優しい気配りの男だ。

 オリックスからオファーを受け今季から打撃投手を務める。第二の人生をスタートさせる久保氏に木沢から名刺入れもプレゼントされた。球団職員となり名刺を配る機会も増えるはず。お酒は少し控えて、愛される人柄で新天地で名前を売ってほしい。(記者コラム・青森 正宣)

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