【筑後鷹】勝負の育成3年目、仲田は強肩を武器に遊撃にこだわる

2024年01月16日 06:00

野球

【筑後鷹】勝負の育成3年目、仲田は強肩を武器に遊撃にこだわる
ノックを受けるソフトバンク・仲田 Photo By スポニチ
 ソフトバンクの育成3年目、仲田慶介外野手(24)が遊撃で支配下登録を目指す。外野手登録ながら昨年は2軍で主に二塁で70試合に出場したユーティリティープレーヤーは強肩を生かしたい考え。打撃でもアピールしながら、支配下登録だけではなく、1軍で活躍することを誓った。
 1軍での活躍を期す仲田が「遊撃」での飛躍を誓った。「ショートをやりたい気持ちが凄くある。ショートができればもっと幅も広がる」。外野手登録ながら2年目の昨季は、二塁で65試合、遊撃として9試合に出場したユーティリティープレーヤー。遊撃について「自分は肩の強さはけっこう持ち味でやっているので。そこをもっと生かしたいというのはあります」と、こだわりたい思いを熱く語った。

 昨年の秋季キャンプでは多くの時間を守備に割いてきた。ノック中は、ゴロを捕球しにいく際の体の入り方を何度も確認。「結構、重要なポイントで。今はボールが来て意識して捕りにいく形になっている。無意識にできるようにしたい。まだまだです」と守備力向上に取り組んだ。

 21年ドラフトでは全球団最後となる128人中128番目で指名を受けた。人呼んで“努力の虫”と評される。福岡大大濠時代からプロになりたい思いを抱いていたが、実力が伴っていなかったことを打ち明ける。「下手くそだったので。練習しているというより、目標のために自分が必要なことをやるだけだった」と泥くさくやってきた。福岡大でもその姿勢を変えずにプロの夢をつかんだ。

 両打ちの打撃面では昨季、2軍で70試合に出場し、打率・274、1本塁打、18打点。入団1年目と比較し、成績を伸ばしたが満足感はない。打率3割を目標としていただけに、終盤の5試合で19打数2安打と失速したことを悔いる。「それは自分の甘さが出た。もっと突き詰めないと」。守備と並行してバットもしっかり振っている。

 大卒育成3年目。勝負の年と位置づける今季に懸ける思いは強い。「まずは背番号を変えないと1軍のチャンスがない。支配下が目標という感じではないですね。1軍でしっかり活躍したい」と言い切った。まずは支配下というスタートラインに立つべく、変わらずひたむきにやる。 (杉浦 友樹)

 ◇仲田 慶介(なかた・けいすけ)1999年(平11)7月25日生まれ、福岡県出身の24歳。福岡大大濠では3年春に選抜出場。福岡大から21年育成14位でソフトバンクに入団。背番号155。1メートル75、74キロ。右投げ両打ち。

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