別海・林伸悟 酪農と野球部の“先輩”父に感動届けた!「諦めず、地道に野球を頑張ってきてよかった」

2024年03月21日 05:00

野球

別海・林伸悟 酪農と野球部の“先輩”父に感動届けた!「諦めず、地道に野球を頑張ってきてよかった」
自宅の牛舎で写真に納まる(左から)父・徳人さん、林、母・美奈さん Photo By スポニチ
 【第96回選抜高校野球大会第3日・1回戦   別海0―7創志学園 ( 2024年3月20日    甲子園 )】 試合中、別海の背番号12の林伸悟(3年)は何度も本塁とベンチを往復した。選手16人のチームで、捕手は主将の中道航太郎(3年)だけ。本来は外野手だが、この日はブルペン捕手の役割も担った。
 「甲子園はどこの球場とも雰囲気が違っていた。応援も凄くて、楽しい気持ちになった」。別海町内の自宅は親牛80頭を含む約140頭の乳牛を飼育する酪農業で、父・徳人さん(41)が3代目だ。林にとっては、生まれた時から牛がそばにいる生活は“日常”だ。普段は練習で忙しいが、休みには手伝うことも。「牛は可愛い。手をかけると愛情が湧く」と話す。

 野球経験は少ない。小学2年で野球を始めるも小規模校の中西別中には野球部がなく卓球部に所属。別海入学当初もバスケットボール部だった。3年間のブランクは大きく「野球は諦めかけていた」と振り返る。翻意したのはソフトボールの授業中に中道から掛けられた「うまいね」という言葉。野球への思いが再燃した。1年生の8月に入部。元別海野球部で主将だった父は外野手用のグラブを買ってくれた。

 観戦した徳人さんは「ただただ感動した」と目を細めた。「諦めず、地道に野球を頑張ってきてよかった」と林。まだ“4代目”になるかは決めていない。決めているのは、夏までは野球に全力投球することだけだ。(竹内 敦子)

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