阪神・森下 3タイプバット使い分け“キャリアハイ”8戦連続安打「シーズンの試合によっても変えたい」

2024年03月21日 05:15

野球

阪神・森下 3タイプバット使い分け“キャリアハイ”8戦連続安打「シーズンの試合によっても変えたい」
<ソ・神>4回、中前打を放った森下(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神0-4ソフトバンク ( 2024年3月20日    ペイペイD )】 阪神・森下翔太外野手(23)が20日のソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)で“自己最長”となる8試合連続安打をマークした。4回に相手先発・東浜から中前打を放って2打数1安打とし、オープン戦打率は1位の中日・細川に3厘差に迫る2位の同・311まで上昇。現在は3タイプのバットをその日の状態によって使い分けて結果につなげており、目標とする「3割20本塁打」を達成すべく、そのスタイルをシーズンでも継続する方針を示した。
 森下のバットが止まらない。1点劣勢で迎えた4回2死無走者の第2打席。通算69勝の実力派右腕、ソフトバンク・東浜にも後れは取らない。カウント1―2からの4球目、内角直球にやや詰まらされながらも力強く振り切って中前に運び、チーム初安打をしるした。

 「球種も見たことなかったので(対応が)難しかったですが、2打席目は対応できた」

 1打席目は2球で簡単に追い込まれ、最後は3球勝負であっさりと見逃し三振。全球直球勝負の前に屈した残像を脳裏に残し、2打席目にやり返した。この一打で、昨季シーズンでは7試合が最長だった連続試合安打が“キャリアハイ”となる8試合に到達。前夜19日にオープン戦初本塁打の3ランを含む3安打4打点と躍動した勢いと状態を維持し、打率・311(45打数14安打)は、いつの間にやら中日・細川に次ぐ2位まで上がった。

 好調の裏にあるのが“日替わり相棒”だ。「ピートローズ型」バットは岡田監督から春季キャンプ中に「(打球が)上がらんやろ。あのバットじゃ」との苦言を受けたこともあって、すでに使用を断念。代わりに3月から新たに、昨季使用モデルの長さ、重さを基準とした太さの違う3タイプのバットを使用。その日の状態によって使い分け、今回の8試合連続安打にもつなげた。そのスタイルをシーズン中も継続する。

 「シーズンの試合によっても変えたい。自分の感覚で。その日になってみないと分からない。太いと思ったら細いバットを使った方が感覚的に良くなる。そういうことです」

 複数のバットを使い分けることで、状態が落ちた際の復調のきっかけにも「なると思います」と見込む。安定感が向上すれば、打率・237、10本塁打、41打点だった昨季からの飛躍は確実。今季目標「3割20本塁打」も射程圏に入ってくる。

 「ボールがしっかり見えているので、いい形で打てている。(この状態を開幕まで)変えずにいきたい」

 難敵右腕・東浜から快音を奏で、29日の開幕戦で対戦する巨人・戸郷攻略への弾みもつけた。前川と争う「開幕3番」へ、力強く前進を続ける背番号1。残り3試合のオープン戦で、総仕上げにかかる。(石崎 祥平)

 《華麗な背走キャッチを披露》森下は、守備でも存在感を示した。1点を先制され、なおも3回2死満塁で6番・栗原の右翼への大飛球に対して一直線に落下地点へと向かい、背走しながら好捕。先発・伊藤将をもり立て「一番(多く)、ライトを守っているので、そこではしっかりこなせるようにしたい」と胸を張った。

おすすめテーマ

2024年03月21日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム