パドレス・ダル、4度目大役72球「楽しめた」 対大谷は私情あった?「自分のなかでニコッと…」

2024年03月21日 02:30

野球

パドレス・ダル、4度目大役72球「楽しめた」 対大谷は私情あった?「自分のなかでニコッと…」
<パドレス・ドジャース>先発登板したダルビッシュ(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   パドレス2-5ドジャース ( 2024年3月20日    高尺スカイD )】 チーム最年長37歳のパドレス・ダルビッシュの年輪にまた特別な夜が刻まれた。人生初訪問の韓国で2年ぶり、日本投手最多4度目の開幕投手を務め、3回2/3を72球で2安打1失点(自責0)。「いろいろあったんですけど、楽しめました」。真っ先に出た素直な感情だった。
 「一緒にトレーニングした時期もあり、今までの関係もあって不思議な感じもしました」。日本ハムの背番号11の後継者、大谷との初対戦。初回無死一塁、初球は内角高めへの96マイル(約154キロ)で懐を突いて起こし、外角ツーシームで芯を外し遊ゴロに仕留めた。

 続く3回2死の第2打席は、内角高めを狙った94.7マイル(約152キロ)のツーシームが外角高めへ抜けてしまい、痛烈な右前打を許した。「私情は入れずに」と宣言して臨んだ運命の対戦。「(私情は)なかったですけど、打たれた後に自分の中でニコッとしてしまって。なんだかんだ情が入ってたんだなと」と振り返った。そこから連続四球で満塁を招いたが、マンシーを93.7マイル(約151キロ)ツーシームで空振り三振に斬り、2度も右拳を握って吠えた。

 田中将大(現楽天)に並ぶ日本選手最多4度目の開幕投手で、37歳での大役は日本投手最年長だ。自身初の開幕戦白星は来年以降にお預けとなった。ここまで日米通算196勝(日本93勝、米国103勝)で、節目の同200勝まであと4勝。その先に野茂英雄の日本投手最多メジャー123勝、朴賛浩(パク・チャンホ)のアジア最多同124勝という金字塔が待つ。「私の124勝もいつかは破られる。ダルビッシュ選手に必ずや実現してほしい」。始球式で来場した朴賛浩氏は力強くエールを送った。

 終盤に相手に粘られ試合は敗れた。「終盤に確実に点を取ってくる。こういう強いチームにどう勝つかが、自分たちの今年のチャレンジ」。試合をつくった手応えと、宿敵の強大さを再確認し、メジャー13年目が始まった。(後藤 茂樹)

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