ドジャース指揮官 今季初本塁打の大谷翔平は「いつか活躍することは分かっていた」走塁も絶賛

2024年04月04日 15:11

野球

ドジャース指揮官 今季初本塁打の大谷翔平は「いつか活躍することは分かっていた」走塁も絶賛
試合後、取材に応じるドジャース・ロバーツ監督(撮影・柳原 直之) Photo By スポニチ
 ドジャースの大谷翔平投手(29)が3日(日本時間4日)、本拠でのジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場。開幕から自己ワースト40打席不発で迎えた第4打席で移籍後初本塁打となる今季1号を放つなど、4打数2安打1打点で5-4の勝利に貢献した。ジャイアンツ3連戦はこれでスイープとなった。
 待ちわびた瞬間がやってきたのが4―3の7回2死走者なしの場面だった。左腕テーラー・ロジャースに対し、カウント3-1からの速球を強振すると、強烈な打球は右中間席で弾んだ。大熱狂の中、ダイヤモンドを一周した大谷はベンチでナインに出迎えられると、安どした様子を見せた。

 2日のジャイアンツ戦でチームは1890年のナ・リーグ加入から135年目、球団初の開幕8試合連続5得点以上と爆発する中、大谷は3打数無安打。開幕から8試合、37打席連続本塁打なしは自己ワーストを更新していた。ここまで打率・242、本塁打なしと開幕から苦しみ抜いた末にようやく飛び出した一発に今季2度目の完売で本拠地ドジャースタジアムに詰めかけた5万2746人のファンも大熱狂した。

 試合後、取材に応じたデーブ・ロバーツ監督は大谷について「本塁打の前の左飛がとても良いスイングだった。(それ以外にも)良い打席がいくつかあったと思う。先発の左腕ハリソンとの対戦は少し難しく、ブレーキングボールを振ってしまった。ドジャースタジアムで彼が初めて本塁打を打てたことは良かったし、ファンは大いに楽しんだだろうが、彼(大谷)が安どしたに違いない。これまでは少しタイミングがズレていただけ。少し遅れていただけ。3打席目の左飛、本塁打の打席は良かった。今後もこれが続くことを願う。新しいチームで良いスタートを切りたいや、契約のことなど頭にあったと思うが、野球の試合に勝つことが一番重要。それが気持ちの面で助けになる。勝ち続ける限り、いつか彼が活躍することは分かっていた。今夜は本当に良いステップになった」と安どした様子で話した。

 グラウンド外では専属通訳だった水原一平氏の違法賭博問題が発覚するなど野球に集中しづらい状況だった。指揮官は「グラウンド内外で何らかの逆境を経験するまでその人自身のことは分からない。そして、彼は何事にも動じない人だということが分かった。最初の9試合は彼は一生懸命にチームの勝利のために取り組んだ。彼の態度、彼の毎日の球場入りの姿、練習などを見ていると、彼は野球とそれ以外のことを上手く切り離していることが分かる」と話した。

 また、3回に一塁走者としてウィル・スミスの左翼線二塁打で一気に本塁へ生還した大谷の走塁についても「安打を打って、塁に出ることでチームに貢献してくれるという実感もあった。ベースを走り回って気持ち良かった。あそこで1点を取って本当に大きな得点だった」と称えていた。

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