阪神・森下 セ2冠躍り出た!! 自己最長タイ130メートルの特大2号2ランで本塁打&打点トップ

2024年04月04日 05:15

野球

阪神・森下 セ2冠躍り出た!! 自己最長タイ130メートルの特大2号2ランで本塁打&打点トップ
<神・D>6回、森下は逆転2ランを放つ(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神5-2DeNA ( 2024年4月3日    京セラD )】 阪神・森下翔太外野手(23)が3日、DeNA戦(京セラドーム)でプロ初の逆転本塁打を放ち、今季のホーム初勝利を呼び込んだ。1―2の6回1死二塁で、左腕・浜口から左翼席5階席へと飛び込む自己最長タイの推定飛距離130メートルの特大2号2ラン。3月31日、巨人との開幕第3戦(東京ドーム)で記録した決勝3ランに続く大仕事をやってのけ、2日から着用する金色の「チャンピオンユニホーム」での初星に貢献した。
 黄金の放物線が引力に逆らい、青い応援団の陣地へと一直線に伸びた。1点劣勢で迎えた6回1死二塁からの第3打席。森下が放った、人生初と言っていい会心の大飛球は、京セラドーム最上段の5階席へと着弾した。

 浜口の決め球でもある「チェンジアップ」を本塁打にしたのは、昨季のクライマックスシリーズ(CS)を含め、通算13本目にして初めてだった。両手に残る余韻。スタンドインを確かめ、ゆっくりと一塁へ走り出した。

 「練習でもあそこ(5階席)まで飛んでない。練習以上のモノが出た。手応えもあったので“走らなくていいや”と思って、その場で立ってました」

 逆転の一振りは、必然だったのかもしれない。0―2の4回1死一塁で迎えた第2打席では直球を左翼線へ二塁打。2年目の若虎は「直球をはじき返せたので(その後は)直球に対して不安はなかった」と回想した。

 この一打で、浜口―山本の相手バッテリーは、勝負どころで直球を投げづらくなった。運命の第3打席は初球から3球続けてチェンジアップ。「いい形で、低めを見逃せていた」。カウント2―1。頭からカーブもスライダーも消し「勝負球はチェンジアップか直球」と2球種だけを待った。結果的に打ったのはチェンジアップでも「直球が来たとしてもはじき返す準備はしていた」。投手との駆け引きに加えて進化した対応力を披露し、先発左腕を攻略した。

 昨年末、周囲にポツリとつぶやいた。「岡田監督がドラフト1位で指名してくれて、開幕スタメンに選んでくれていなければ、その後があったかわからない」。昨季、同じDeNAとの開幕3連戦でプロ初安打や初打点を記録。喜びだけではなく、2軍降格で味わったプロの厳しさも今に生きる。「岡田監督の下で野球をやっていて本当によかった」。ド派手な感謝のアーチに指揮官も「(無死一塁から)まず同点と思って(中野に)バントさせた。効果的なホームラン」とうなずいた。

 2本塁打はリーグトップタイとなり、6打点は同トップだ。勝負強い男が前夜からの連敗を阻止し、昨季から続くDeNA戦の連敗も6でストップ。負の連鎖には別れを告げた。勝利に彩られた道を先導するのは、背番号1の役目だ。(八木 勇磨)

 ○…森下(神)が6回、浜口から左越えに逆転の2号2ラン。推定飛距離130メートルは、森下がレギュラーシーズンで打った通算12本でも、23年8月25日の巨人戦(東京ドーム)3回の左越え2ランに並ぶ自己最長記録だ。なお阪神選手の京セラドーム130メートル弾は、22年6月12日オリックス戦9回、佐藤輝の右越え3ランの130メートル以来2年ぶり。浜口からの本塁打も22年6月18日(甲子園)3回の大山以来2年ぶり。

 ○…森下の本塁打がチーム敗戦の次戦に出たのはこれで4度目(5本目)。4度とも決勝弾でチームの連敗を阻止している。

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