藤井聡太棋王、防衛王手 伊藤七段下しタイトル戦13連勝「防衛は意識せず、次局に向けて」 棋王戦第3局

2024年03月04日 04:45

芸能

藤井聡太棋王、防衛王手 伊藤七段下しタイトル戦13連勝「防衛は意識せず、次局に向けて」 棋王戦第3局
防衛に王手をかけた藤井棋王。感想戦直前にこの笑顔(撮影・我満 晴朗) Photo By スポニチ
 将棋の第49期棋王戦5番勝負は3日、新潟市の新潟グランドホテルで第3局を行い、先手の藤井聡太棋王(21)=王将含む8冠=が伊藤匠七段(21)を105手で下し、シリーズ成績を2勝1持将棋(引き分け)として防衛に王手をかけた。
 藤井は新たな「顔」をのぞかせた。正午の昼食休憩に入るまでにかけた考慮時間はわずか19分。一方で伊藤は1時間22分を消費した。タイムマネジメントで序盤にこれだけの大差をつけるのは極めて珍しい。逆のパターンは無数にあるのに。「前例のない形ですが、やってみようかなと思っていました」。開幕局では得意の角換わり腰掛け銀の戦型になりながら、伊藤の用意してきた巧妙な仕掛けにはまって持将棋に持ち込まれている。今局も戦型は同じだが、右桂を積極的に飛躍させて戦いを自分の庭に引きずり込んだ。

 相手の作戦を見てから反応する指し回しが持ち味の藤井にとって、開幕局の意趣返しともいうべき展開。中盤以降は「どういう構想にするか難しかった」といいながらも、端角を打って相手の馬を消す。その流れで1筋を突破。自王に詰めろすらかけさせない完勝に導いた。

 この日の勝利で自己最長に並ぶタイトル戦13連勝をマーク。羽生善治九段が達成した歴代2位の記録に再び並んだ。1位は大山康晴15世名人の17連勝だが、その前に単独2位の14連勝と棋王連覇が視野に入る。「防衛は意識せず、次局に向けて調整したい」。その次局は17日だ。


 ▼伊藤匠七段 (序盤は)あまり認識のない展開になり、どういう方針で指すか一手一手難しかった。自陣に引き揚げた馬が負担になる展開で苦しい将棋。(今後は)一局でも多く指せるよう頑張りたい。(藤井相手に依然未勝利。カド番に立たされて)

おすすめテーマ

2024年03月04日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム