「ふてほど」86年になぜ「マッチ」出した?クドカン語る「俺の狙い」 視聴者モヤった“あの場面”の真相

2024年04月01日 16:09

芸能

「ふてほど」86年になぜ「マッチ」出した?クドカン語る「俺の狙い」 視聴者モヤった“あの場面”の真相
宮藤官九郎 Photo By スポニチ
 俳優の磯村勇人(31)が、3月29日に放送されたTBSラジオ「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」(金曜後9・00)にゲスト出演。同日に最終回を迎えたTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜後10・00)の脚本家・宮藤官九郎氏(53)とともに撮影秘話を語り合った。
 同作は宮藤がオリジナル脚本を手掛けたヒューマンコメディー。俳優の阿部サダヲ(53)が主演を務めて大ヒットし、29日に完結した。

 作中で磯村は、近藤真彦に憧れる“ムッチ先輩”こと秋津睦実とその息子の真彦を2役を熱演。近藤真彦本人も自身のラジオで「これ俺だよな?」と驚いていた。

 宮藤氏は、「なぜ1986年にマッチを出したのか」という疑問について解説。「86年って、世代的にはマッチじゃないんですよ。86年だと、シブガキ隊もあれだし、少年隊がデビューした年なんですよね、もうチェッカーズもいるし」と、少し“ズレ”があると明かした上で、「だけど、俺の狙いとしては、“ムッチ先輩”は良いことをいっぱい言うんだけど、『実は全部がマッチの歌詞だった』っていう…ことにしたかった」と打ち明けた。

 磯村は、「あれ、僕は何も聞かされなかったから、台本を読んでいて、途中で気づくんです。役作りでマッチさんの曲を聞いていたので、“アレ?”って。“聞いたことある!?あれ、同じじゃん”って。ビックリしたんですよ。脳汁が出たというか…」と、歌詞とセリフがリンクしていることは事前に知らされず、驚いた様子だった。

 例えば、近藤のヒット曲「真夏の一秒」の歌詞「何にもいうな、濡れたTシャツかわいい」は、そのままセリフに。第4話で純子との“ベッドシーン”でこのセリフを発した磯村は、「凄かったんですからね!俺、純子に言っててて、笑っちゃったもん、何言ってんだろうって」と笑いながら撮影の様子を回顧。宮藤氏は「ムッチのセリフは全部マッチなんです」と胸を張った。

 第4話のベッドシーンでは、「俺の愚か者がギンギラギンにならない」というセリフも…。「愚か者」は1987年リリースで、視聴者の間で「86年には存在しないのでは…」と話題にもなっていたが、宮藤氏は「ギンギラギンの歌詞、見てると素晴らしいんですよね。これ全部昭和の価値観だよなとは思うんですけど、それを全部言ってもらうと。ホントいうと、87年の曲だから86年にはないんだけど、俺はどうしても、“それは時空を超えて使わせてくれ”って」と、時空をゆがめても使いたかったのだと熱弁。

 その上で「“俺の愚か者がギンギラギンにならない”は、確かにひどいな(笑)」と思い出し笑い。磯村は「現場では大盛り上がりでした」と撮影の様子を振り返った。

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