三谷幸喜監督、韓国ファンに“サランヘヨ~!”「富川映画祭」に招待…63歳の誕生日を観客がお祝い
2024年07月09日 16:30
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主演は、映画・ドラマ・舞台と多方面で活躍し、多彩な役柄を確かな演技力で演じ、数々の賞の受賞も果たしている、人気・実力ともに日本エンタメ界を代表するトップ俳優・長澤まさみ。三谷幸喜作品には、脚本を務めたTVドラマ「わが家の歴史」(10)に出演以降、三谷作・演出の舞台「紫式部ダイアリー」(14)で主演を務め、大河ドラマ「真田丸」(16)にも出演。「鎌倉殿の13人」(22)では語りを務めるなど三谷からの信頼は厚く、「いつか長澤さんと映画をやりたいと思っていた」と、三谷映画への初出演が実現。主演・長澤まさみ×三谷幸喜の真骨頂とも言える、ミステリー・コメディが9月13日(金)に全国にて公開される。
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「第28回富川国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)」は、7月4日(木)から14日(日)の11日間にわたって、ソウル郊外の京畿道(キョンギド)富川市で開催されるホラー、SF、ファンタジー、アクション、サスペンス、スリラーなどエンタメ性の高い話題作が世界中から集まり、スペインの「シッチェス・カタロニア国際映画祭」や、ベルギーの「ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭」、ポルトガルの「ポルト国際映画祭」などの世界のファンタスティック映画祭と並ぶアジア最大級のファンタスティック映画祭だ。
韓国ではこれまでに「ラヂオの時間」(97)、「ザ・マジックアワー」(08)、「ステキな金縛り」(11)が劇場公開されており、また、昨年日本でも25年ぶりに再演された三谷幸喜作・演出の伝説的舞台「笑の大学」が韓国版として上演され、高い評価を得て何度も再演されている。韓国の映画・舞台好きの間でも人気が高いことから、今回映画祭からラブコールを受け、登壇することが決定。
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7月7日(日)の「記憶にございません!」上映後に、三谷幸喜監督が登壇するマスタークラスとあって、350名キャパの会場チケットは発売開始直後にほぼ埋まり、改めて三谷監督の韓国での人気の高さが伺えた。
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上映後、三谷監督が登壇。「アンニョンハセヨ! ミタニコウキ イムニダ……(意味:こんにちは。三谷幸喜です。みなさん、私の韓国語がわかりますか? ごめんなさい。私は私の韓国語が分かりません)」と韓国語で挨拶すると、会場からは笑いと大きな拍手が起きた。「この挨拶は、ベルリン・ロシア・ニューヨークでも挨拶しましたが、ここの場が一番ウケました」と答え、さらに、上映前に監督が「韓国でも公開していただけると嬉しいので、韓国のお客さんの反応も楽しみです」と語っていた新作「スオミの話をしよう」の特報映像も上映。「今までで一番、長澤さんが魅力的な映画ができました!」と自信を覗かせ、一足早く鑑賞した韓国人MCからも“三谷幸喜の集大成的な映画だと思いました!”と絶賛の声。MCが“楽しみですよね!?”と客席に質問を投げると、観客は大きな拍手で“観たい”と応え、三谷監督も「韓国でも是非上映してほしいです」と答えた。
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◆新作「スオミの話をしよう」について
――(MCから)最新作の「スオミの話をしよう」はどういったきっかけで作られたのでしょうか?三谷監督:自分の体験談ですが、僕は家族といるときと仕事仲間と一緒にいる時、全然違う顔を見せていると思います。皆さんもそうだと思いますが、それぞれの関係性によって、いろんな顔を持っているのが人間だと思います。僕が家族といた時に仕事仲間と会った時、どっちの顔をすれば良いのか、とても困りました。その際に、このシチュエーションは映画になるなと思いました。そして、僕は元々舞台の人間です。一度舞台を作る時と同じように映画を作ってみたいと思いました長回しで撮影し、あまりカットを割らない1シチュエーションのセリフ劇です。そんな映画を成立させるためには、芝居の上手な俳優さんじゃないとできません。長澤さんをはじめ素晴らしい俳優さんが集まってくれました。日本映画でも珍しいですが、1ヶ月近いリハーサルの時間も取りました。その結果、「スオミの話」をしようはとても面白い演劇的な映画になったと思います。
――マスタークラス&サイン会を終えて
三谷監督:あまり日本でもこういうイベントを経験したことがなかったので、すごく新鮮ですし、嬉しかったです。皆さん舞台挨拶の話も真剣に聞いてくれ、サイン会の時にはどうやって手に入れたんだというような昔の「ラヂオの時間」のパンフレットを持参してくれた方もいました。ちょうど先程、「記憶にございません!」の上映終了直後にトイレに行ったら、隣にいた上映を観たおじさんが「面白かったな~」と呟かれていて……とても嬉しかったです。(誕生日のプレゼントについて)日本は英語が入りますが、バースデーソングがすべて韓国語で歌われていたことに驚きました。
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