田中麗奈「覚悟や勇気がたくさん必要だったと思います」Nスペ「宗教2世…」が放送文化基金賞最優秀賞

2024年07月09日 18:56

芸能

田中麗奈「覚悟や勇気がたくさん必要だったと思います」Nスペ「宗教2世…」が放送文化基金賞最優秀賞
授賞式に出席した田中麗奈(撮影・小渕 日向子) Photo By スポニチ
 優れた番組・コンテンツや個人、グループに贈られる「第50回放送文化基金賞」の贈呈式が9日に都内で行われた。ドラマ部門「NHKスペシャルシリーズ“宗教2世”神の子はつぶやく」で「演技賞」を受賞した女優の河合優実(22)がビデオレター出演し、受賞への感謝を伝えた。また、河合の母役を演じた田中麗奈(44)が登壇し、難しい題材を取材を重ねつくり上げた作品についての思いを語った。
 宗教団体によって形が変わった一つの家族の姿を描く本作。河合は、神を信じた母に翻ろうされる主人公・木下遥を演じた。

 この日、会場には、熱心な信者で宗教活動を家族に強いる母・愛子を演じた女優の田中麗奈が登場。河合との撮影を振り返った。

 黒のシックなドレスに身を包んだ田中は、真剣な眼差しで「この度は最優秀賞に選んでいただき大変ありがとうございます。この作品を実現するにあたって、監督、プロデューサーが本当に覚悟や勇気がたくさん必要だったと思いますが、こうやってステージに一緒に立つことができて本当にうれしく思います。たくさんの皆さんがこの作品を実現するために、リサーチを重ねて準備を重ねて、覚悟を持ってやられたことによって、私たち俳優陣も集中して作品に挑むことができました。演技がどうのということではなくて、本当に人として向き合わなければいけないと思った。私も母として、それから娘の記憶がある自分としても、この作品に対してどういう反応、意見が湧いてくるんだろうと興味を持てた貴重な作品となっりました」と思いを語った。

 その後にビデオレターで登場した河合は「この度は素晴らしい賞を賜り本当にありがとうございます。光栄です。『神の子はつぶやく』という作品は取材陣の凄く長い年月をかけた道のりがNHKスペシャルのドラマとして結実した作品になっている。このような素晴らしい賞を私個人にいただいたが、この場をお借りしてこの作品を作るために力を尽くしたスタッフさんのことも称えたいと思います。この作品を作る上で、関わった私たちそれぞれが想像力を働かせて、自分たちのできる限りの心を尽くしていたなと思います。『宗教2世』と呼ばれる人々のことを想像していく中で思ったのは、『宗教2世』というのは一つの大きな事件だったのではなくて、このドラマが制作されて放送されて、いろんなニュースが流れて、流れ終わった後も、ずっとこの同じ世界に生きていて。その人たちの生活は、人生は続いてるなと思いながら作っていました。そういうことを見る皆さんに伝える、私たちが考えていること、感じていること、感じなきゃいけないことを私の体を通して伝えることを、これからもお芝居を通してやっていきたい。そういう覚悟を今回の賞で一緒にもらったつもりでいるので、これからも頑張っていきたい」と言葉を紡いだ。

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