河合優実 Nスペで“宗教2世”を演じ「想像力を働かせて、自分たちのできる限りの心を尽くしていた」

2024年07月09日 19:30

芸能

河合優実 Nスペで“宗教2世”を演じ「想像力を働かせて、自分たちのできる限りの心を尽くしていた」
河合優実
 優れた番組・コンテンツや個人、グループに贈られる「第50回放送文化基金賞」の贈呈式が9日に都内で行われた。ドラマ部門「NHKスペシャルシリーズ“宗教2世”神の子はつぶやく」で「演技賞」を受賞した女優の河合優実(22)がビデオレター出演し、作品への思いを語った。
 宗教団体によって形が変わった一つの家族の姿を描く本作。河合は、神を信じた母に翻弄される主人公・木下遥を演じた。

 河合は「この度は素晴らしい賞を賜り本当にありがとうございます。光栄です。『神の子はつぶやく』という作品は取材陣の凄く長い年月をかけた道のりがNHKスペシャルのドラマとして結実した作品になっている。このような素晴らしい賞を私個人にいただいたが、この場をお借りしてこの作品を作るために力を尽くしたスタッフさんのことも称えたいと思います」と自身だけでなく、作品に携わったすべての人に思いをはせた。

 宗教を扱った難しい題材。「この作品を作る上で、関わった私たちそれぞれが想像力を働かせて、自分たちのできる限りの心を尽くしていたなと思います。“宗教2世”と呼ばれる人々のことを想像していく中で思ったのは、“宗教2世”というのは一つの大きな事件だったのではなくて、このドラマが制作されて放送されて、いろんなニュースが流れて、流れ終わった後も、ずっとこの同じ世界に生きていて。その人たちの生活は、人生は続いてるなと思いながら作っていました。そういうことを見る皆さんに伝える、私たちが考えていること、感じていること、感じなきゃいけないことを私の体を通して伝えることを、これからもお芝居を通してやっていきたい。そういう覚悟を今回の賞で一緒にもらったつもりでいるので、これからも頑張っていきたい」と真っすぐ前を見つめながら言葉を紡いだ。

 この日、会場には、熱心な信者で宗教活動を家族に強いる母・愛子を演じた女優の田中麗奈が登壇した。

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