樫山文枝 58年前に感じた「テレビの浸透力」「あの一年間は宝物」朝ドラが放送文化基金50周年記念賞 

2024年07月09日 18:33

芸能

樫山文枝 58年前に感じた「テレビの浸透力」「あの一年間は宝物」朝ドラが放送文化基金50周年記念賞 
授賞式に出席した樫山文枝(撮影・小渕 日向子) Photo By スポニチ
 優れた番組・コンテンツや個人、グループに贈られる「第50回放送文化基金賞」の贈呈式が9日、都内で行われ、女優の樫山文枝(82)、尾野真千子(42)が出席。それぞれがNHK連続テレビ小説出演時を振り返り。
 今年で50回の節目を迎え、その記念として「放送文化基金50周年記念賞」が贈呈される。放送の歴史に俯瞰(ふかん)し、長年放送文化向上に大きく貢献したことが評価された、黒柳とNHK連続テレビ小説制作班らが受賞した。

 NHK連続テレビ小説制作班は、放送開始から110作品、日本の朝を元気にする“朝ドラ”を制作した業績が評価された。代表して、1966年4月4日から翌1967年4月1日にかけて1年間放送された第6作「おはなはん」主演の樫山、2011年下半期の「カーネーション」で主演を務め、現在放送中の「虎に翼」ではナレーションを務めている尾野が登壇した。

 白いフリルスカートをまとって登場した樫山。82歳とは思えない軽やかな足取りで、変わらない美しさを輝かせた。朝ドラが「110作も続いていることが凄いと思います。やり始めたときにはこんなになると思っていなかった」と感慨深い様子。

 放送開始から2週間ほどたった頃には「(当時)物凄く反響があって、テレビの浸透力が凄かった。あっという間に日本全国に映像というものがつながって、皆さんが喜んでくださるということが分かった」という。大変ながらもヒロインを演じた「あの一年間は物凄く宝物」と58年前を振り返り、思いをはせた。

 尾野は爽やかな水色の着物に身を包み登場。「カーネーション」で半年間主演を務めたことは「きつかった」とニヤリと本音を語ると、会場からは笑いが。だた、朝ドラ出演を「本当に夢でした。大変でしたけど、夢がかなって人生も世界も私の中で変わって。こんな大変な思いをして良かったなと思いました」と振り返り、「今、伊藤沙莉がとても頑張って寅子を演じておりますので、私もナレーターとしてではなく、一視聴者として毎日楽しんでおります」とヒロインで女優の伊藤沙莉へ“先輩”として優しいエールを贈った。

 4月から約2カ月にわたる厳正な審査の結果、ドキュメンタリー、ドラマ、エンターテインメント、ラジオの4部門で、それぞれ最優秀賞、優秀賞、奨励賞の16作品と、演技賞や映像賞など個人6件、放送文化、放送技術部門で8件、さらに放送文化基金50周年記念賞5件に賞が贈呈された。

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