黒柳徹子「TVを信頼していい」報道の力信じ70年…「平和が来るんだったらTVの仕事しよ!」の言葉胸に

2024年07月09日 20:18

芸能

黒柳徹子「TVを信頼していい」報道の力信じ70年…「平和が来るんだったらTVの仕事しよ!」の言葉胸に
フォトセッションで笑顔の黒柳徹子(撮影・小渕 日向子) Photo By スポニチ
 優れた番組・コンテンツや個人、グループに贈られる「第50回放送文化基金賞」の贈呈式が9日、都内で行われ、女優の黒柳徹子(90)が出席。「記念賞」を受賞した喜びを語り、コンプライアンスが叫ばれ、さまざまなコンテンツや配信ツールがあふれる現在のテレビ番組製作陣にエールを送った。
 今年で50回の節目を迎え、その記念として「放送文化基金50周年記念賞」が贈呈される。放送の歴史に俯瞰(ふかん)し、長年放送文化向上に大きく貢献したことが評価された、黒柳、NHK連続テレビ小説制作班らが受賞した。

 支えられながらも、しっかりとした足取りで登場した黒柳。トロフィーを受け取ると喜びの笑顔を輝かせた。

 「記念賞」を受賞し「こんな素晴らしい賞を私がいただけるなんて…」喜び、「長生きして本当に良かったと思います」とほほ笑んだ。

 53年にテレビ女優第1号としてNHK放送劇団に入団した黒柳は、危惧(ぐ)されているテレビの力を信じ続ける。

 テレビ出演を続けようと思ったのは、当時の米国のプロデューサーの言葉だったという。「テレビというものはこれから最もおっきなメディアになるだろう。よその国のご飯だって、戦争だって、テレビで見ることができるようになる。でも、何より一番信じているのは、テレビを通じて平和が伝わるようになる日が来ると思う。自分は信じている」という言葉が黒柳をテレビの世界に引き込んだ。

 「“私がテレビに出て平和が来るんだったら、テレビの仕事しよ!”と思った」と振り返り、「それから70年やってきて…。ちょっと危なっかしいところもありますけど、やっぱり私、もっと皆がテレビを信頼していいと思います」と視聴者に呼び掛けた。

 そんな黒柳は「少なくとも100までテレビに出ていようと思います!」と宣言。黒柳が発言するたびに、会場からはたくさんの拍手が沸き起こり黒柳を後押ししていた。

 「皆さま優しい心で見守ってください。元気にやるということ、テレビで正直にやることが大事だと本当に思っております」とテレビの草創期からずっと見続け、作り続け、出演してきた一人として、熱い思いを語った。

 テレビ草創期から今日に至るまでテレビ出演者として放送文化を具現化した黒柳の業績が評価された。

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