梅沢富美男 銭湯前“のぞき”で培った女形の芸も警官に「何してんの?」「踊りの研究を」「ウソつけ」
2024年07月27日 18:32
芸能
その頃、劇団の主戦場は東京・大塚にあった鈴本亭という小屋だった。その近くの商店街に銭湯があり、近くのキャバレーのホステスや芸者が通っていた。「ちょうど夏場だったから下着つけてないの。それに汗かいているから浴衣が体にピタっとくっついてね、お尻を振りながら歩くのね。それを電信柱の陰で、ああやって歩くんだって思いながらずーっと見てたんですよ」
すると後ろから肩をトントン。振り向くと警察官だった。「何してんの」と言われたので、「ちょっと踊りの研究を」と正直に言ったにもかかわらず「うそつくんじゃないよ」とあきれられて交番に連行されてしまったという。座長の兄に電話をして、迎えにきてもらうことができたために事なきを得たが、浜田は「そんな過去もあったんですね」と爆笑。「でも、それで女形やったらバーンと売れてさ。それもこれも石ノ森先生のおかげだね」と改めて感謝していた。