池畑慎之介 充実の麻雀生活 約40年ぶりに再開 卓を囲むのは気の置けないおばちゃんたち

2024年09月06日 05:00

芸能

池畑慎之介 充実の麻雀生活 約40年ぶりに再開 卓を囲むのは気の置けないおばちゃんたち
デビュー55周年を前に笑顔でポーズをとる池畑慎之介(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 【だから元気!】著名人に健康や元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。今回は55年にわたり俳優や歌手として活躍してきたピーターの愛称でも知られる池畑慎之介さん(72)です。今でもデビュー当時と変わらないキーで歌い、さまざまな映像作品に出演。その活力の源は約40年ぶりに始めた麻雀です。(構成・吉澤 塁)
 今はもっぱら“GM生活”ですよ。GがゴルフでMが麻雀。それとたま~にS(仕事)ですね(笑い)。

 初めて麻雀をやったのは20歳の頃でした。学生の友人たちに誘われて、時々打っていたんです。当時は牌を並べるくらいのことしかできませんでしたけど。それから28、29歳の頃には同じマンションに住む友人と打つようになって機会がかなり増えました。でもそれが最後。自分が家を熱海に移したこともあって40年以上やっていませんでした。

 再び始めたのは最近の話。友人から「そういえばピーちゃん(池畑のあだ名)は麻雀できるの?」と言われて「できるよ」と。それから今では週に1回は打っています。40年以上たつと驚くことも多いですね。昔はこたつでやる手積みの麻雀でしたが、今は自動雀卓ですから。楽でいいですよね~。

 メンバーはみんな70代以上のおばちゃんたち。ぺちゃくちゃとしゃべりながら楽しんでいます。全員が昭和歌謡好きなので気がつけばみんな歌い出して、自然と歌合戦が始まってしまいます。昼ごろから午後6時くらいまで6時間くらいは打っています。

 麻雀は一度たりとも同じ状況がありません。常に状況は変化するし、目の前の牌とも向き合わないといけない。人の顔色をうかがいながら「この牌は通るかな…」なんて考える。頭も手も使うゲーム。きっとそれが健康にも思考力にも生かされているような気がします。でも気の置けない友人たちと楽しめる。それが一番の元気の源です。

 遊びではワイワイするのが好きなんですが、プライベートでは1人の時間を大事にします。16歳の時に鹿児島から東京に家出した時からずっと1人暮らし。1人でいる寂しさよりも、1人でいることの自由さを優先しています。だから朝、目が覚めて恋人とかが隣にいたら耐えられない!もう何十年も恋人なんていないですけれどね(笑い)。

 だからこそ仕事はさまざまな方と関われるから楽しい。40代まではきっちりと目標を定めて、それがうまくいかなければ機嫌が悪くなるというようなこともありました。スケジュールも詰め込んだ時期もありました。でも今はマイペース。70歳も超えたのでバリバリというわけにはいきませんが、やりたい仕事をやらせていただく。そんな働き方になっています。

 今年は歌手デビューから55周年。10月には56年目に突入するのですが、GO!GO!という気持ちですね。自分のリズムで頑張っていく。この年齢ですから、いつぽっくり逝ってしまうか分からない。その分、一日一日をかみしめています。願わくば、仕事中に死ぬのではなくて(麻雀の役満の)四暗刻をツモって死にたいです(笑い)。

 ≪NHK朝ドラ「おむすび」スナックの謎の店主役≫池畑は30日スタートのNHK連続テレビ小説「おむすび」に出演する。朝ドラ出演は初めて。撮影場所の大阪に何度も行っており「楽しんで撮影しています。朝ドラの現場はどんなものかと思っていましたが、意外と普通のドラマと変わりありませんでした。新鮮な気持ちを持ちつつ、伸び伸びと撮影しています」と語った。

 演じるのは物語の舞台となる福岡・糸島のスナックの店主で、年齢、性別、経歴の全てが謎という役どころ。キャスト発表時には「視聴者の皆さまに明るく、元気な朝をお届けしたいです」とコメントしていたが「朝から私なんてちょっと濃すぎないかしら。そんな話を(共演の)松平健さんとしています」と語り、笑いを誘った。

 ◇池畑 慎之介(いけはた・しんのすけ)1952年(昭27)8月8日生まれ、大阪府出身の72歳。69年に映画「薔薇の葬列」で俳優としてのキャリアをスタート。同年に「夜と朝のあいだに」で歌手デビューし、日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞。85年に黒澤明監督の映画「乱」に出演。歌手、役者、タレントとして活躍。父は吉村流四世家元で人間国宝の吉村雄輝さん。

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