西田敏行さん 日本俳優連合の理事長として16年活動 コロナ禍では政府へ「生きる危機」訴え

2024年10月18日 15:46

芸能

西田敏行さん 日本俳優連合の理事長として16年活動 コロナ禍では政府へ「生きる危機」訴え
俳優の西田敏行さん Photo By スポニチ
 俳優の西田敏行さんが、東京都世田谷区の自宅で死去したことが17日、分かった。76歳。死因は明らかになっていない。今月8日に出演映画「劇場版ドクターX」(12月6日公開)の完成報告会見に出席したばかりだったが、17日午後0時20分ごろ、自宅に迎えに行ったマネジャーが倒れている西田さんを発見。西田さんの家族が119番通報した。所属事務所は「心臓の持病はあったが、普通に日常生活を送っていた」としている。
 西田さんは多くの映画、ドラマで活躍したほか、2009年には俳優・里見浩太朗の後を受けて日本俳優連合(日俳連)の理事長に就任。日俳連は約2500人の俳優が加入する協同組合で、西田は5代目の理事長で、副理事長には水谷八重子、野沢雅子が名を連ねている。

 西田さんはコロナ禍だった20年には、内閣総理大臣の安倍晋三氏、内閣官房長官の菅義偉氏、厚生労働大臣の加藤勝信氏(肩書はいずれも当時)へ宛てて「新型コロナウィルス感染防止措置に伴う公演などの中止に伴う声明 及び働き手支援についての緊急要請」と題した要望書を提出。俳優のほとんどが「個人事業主、雇用類似就労者」であることから国の助成制度などの対象にならないとし、コロナ禍でのイベント自粛を受けて「私たちにとっては仕事と収入の双方が失われ、生きる危機に瀕する事態です」と訴えた。

 また、22年11月にはインボイス制度の施行延期を要望する声明を発表。俳優たちの権利を守るため、声を上げ続けた。

 共産党の小池晃書記局長は西田さんの訃報を受けて、「大好きな俳優さんでした。日俳連(日本俳優連合)理事長として、インボイスの停止・延期の声もあげてくださいました。心からお悔やみ申し上げます」と悼んでいる。

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