宝塚歌劇
天華えま “お笑い好き”というアドバンテージ生かし挑む3度目の主演
2018年05月12日 12:10
芸能
宝塚初の落語ミュージカル。スピーディーなセリフのやりとりがミソで本公演ではトップスター・紅ゆずるらの力量があってこそ成り立っている。若手がこれを担うのは相当の覚悟が必要だ。天華も「少しでも、さゆみさん(紅)に近づけるような舞台にしたい」と力を込める。
しかし、関西出身の天華にとっては少し優位な面も。根っからのお笑い好きで、吉本新喜劇を大阪にはもちろん、京都・祇園花月にも見に行くほど。「間の取り方とか、お客さんの動かし方とか辻本茂雄さんは神的存在」とあがめる。
芸名は「永遠の目標」とする天海祐希から「天」の字を付けた。5年ほど前、天海が歌劇団の稽古場を訪れた時、勇気を振り絞ってあいさつに。「天の字を頂きました!ありがとうございます!」。天海はギュッと抱きしめてくれたという。そのぬくもりを励みに、努力を重ねた天華は確実にスターへの階段を上っている。(土谷 美樹)
◆天華 えま(あまはな・えま)8月28日生まれ、滋賀県近江八幡市出身。近江兄弟社高を経て12年初舞台。16年「桜華に舞え」で新人公演初主演。続く17年の「スカーレットピンパーネル」新人公演でも主演。身長1メートル71。愛称「ぴーすけ」。