宝塚歌劇
雪組スター・和希そら 1年ぶり主演作で難役を細かくつくり上げ新境地を開拓
2023年09月02日 11:00
芸能
昨年の主演作「心中・恋の大和路」は、日本物の名作。近松門左衛門の「冥途の飛脚」で、恋のために死へと向かう若者を演じて客席を引き込み、今回はさらなる難役を細かくつくり上げ新境地を開拓した。
低音を響かせる豊かな歌唱に高いダンス力、緩急利かせる芝居心と三拍子そろった中堅男役。今公演でも、クライマックスではだしで1人踊るシーンなど、ダンスでの表現力が抜群。今後も雪組を力強く支える存在だ。(土谷 美樹)
◇和希 そら(かずき・そら)10月5日生まれ、岡山県出身。岡山市立旭東中を経て10年、初舞台。宙組配属。14年「ベルサイユのばら―オスカル編」で新人公演初主演。21年12月、雪組に組替え。身長1メートル68。愛称「そら」。