宝塚歌劇
月組・鳳月杏 入団17年、充実の時迎え“2つの顔”硬軟自在に演じ分け観客を魅了
2022年12月10日 11:00
芸能
鳳月は民衆に希望を注ぐ詩人と、高慢な成り上がり貴族という2役を熱演。芝居巧者らしく硬軟自在に“2つの顔”を演じわけ、細かな動きやセリフのやりとりで笑いを誘い、観客を引き込んだ。
入団17年目。男役として充実の時を迎え、月組の若いトップスター・月城かなとを間近で支える心強い存在だ。どんな役も色濃くモノにする。先月21日にKAAT神奈川芸術劇場で開幕した同公演も大詰め。自身、2度目の外部劇場主演を経て、さらなる活躍が期待できそうだ。 (土谷 美樹)
◇鳳月 杏(ほうづき・あん)6月20日生まれ、千葉県出身。国府台女子学院中を経て06年初舞台。月組配属。14年、花組に組替えとなり、翌年「スターダム」でバウホール初主演。19年月組に組替え。身長1メートル72。愛称「ちなつ」。