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宝塚月組トップ・月城かなと 28年ぶり再演の話題作、大先輩・安寿ミラの思い受け継ぎ「とても幸せ」

2022年11月26日 11:00

芸能

宝塚月組トップ・月城かなと 28年ぶり再演の話題作、大先輩・安寿ミラの思い受け継ぎ「とても幸せ」
顔に大きなキズを施しブラック・ジャックを熱演する月城かなと (C)宝塚歌劇団 Photo By 提供写真
 月組トップスター・月城かなと主演の全国ツアー「ブラック・ジャック 危険な賭け/FULL SWING!」が開幕した(12月7日まで)。
 「ブラック…」は手塚治虫の代表作をベースに1994年(平6)、花組トップスター安寿ミラ主演で初演され大きな話題を呼んだ。無免許ながら神業的な技術を持つ天才外科医(月城)が、南米のとある小国で、銃弾のかけらを頭に残す元英国情報部員(風間柚乃)の手術を請け負う中、さまざまな人間模様を描く力作。今回28年ぶりの再演がかなった。

 美しい顔に大きな傷を施しても圧倒的オーラを放つ月城に客席もメロメロ。大阪・梅田芸術劇場での初日には当日朝、初演の安寿からメールがあったことを明かし「“頑張ってね”と連絡を頂きました。こういう作品を再演することで、先輩方の思いを受け継いでいけるのは、とても幸せだなと思いました」としみじみ話した。

 月組にとっては5年ぶりの全国ツアー。「出演者それぞれが2倍、3倍の力を出して、月組の魅力を存分に味わっていただけるよう、千秋楽まで元気に全国を回っていきたい」と完走を誓った。 (土谷 美樹)

 ◇月城 かなと(つきしろ・かなと)12月31日生まれ、神奈川県出身。田園調布学園高を経て09年初舞台。雪組に配属。13年「Shall we ダンス?」で新人公演初主演。17年月組に異動し、昨年8月トップ就任。身長1メートル72。愛称「れいこ」。

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