宝塚歌劇
専科・轟悠 “男役の教科書”が魅せる最後の手本
2021年07月17日 05:30
芸能
“男役の教科書”とも言われ、その舞台にはどんな時も品格が漂っていた。「私たちタカラジェンヌにとって“清く正しく美しく”は一生忘れてはいけないものであり、OGの皆さんも宝塚の生徒であったことを誇りに持っていらっしゃる。私もそうありたい」。大きな功績を残した轟が深い言葉を残し、静かに劇団を去っていく。 (土谷 美樹)
◇轟 悠(とどろき・ゆう)8月11日生まれ、熊本県出身。人吉市立第一中を経て85年初舞台。97年、雪組トップスターになり02年、春日野八千代さんのような存在に、と請われ専科入り。劇団理事を経て劇団特別顧問。身長1メートル68。愛称「イシサン」。