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月組・美園さくら 後輩に示した「最後の最後まで」挑戦する姿勢

2021年07月10日 05:30

芸能

月組・美園さくら 後輩に示した「最後の最後まで」挑戦する姿勢
宝塚大劇場のサヨナラ公演でエトワールを務めた美園さくら Photo By スポニチ
 8月15日の千秋楽で退団する月組トップスター珠城りょう、トップ娘役・美園さくらのサヨナラ公演「桜嵐記/Dream Chaser」がきょう10日、東京宝塚劇場で開幕する(8月15日まで)。
 下級生時代から大人っぽい役、芯のある勝ち気な女性役を得意とした美園。今回は珠城演じる楠木正行を慕いながらもぐっと堪える姿が印象的な弁内侍を好演、新たな一面を見せた。ショーでは「エリザベート」以来のエトワールを務め、最後まで「挑戦」する姿が印象的な退団公演だ。

 先日行われた宝塚大劇場での千秋楽では、緑のはかまに紋付きで最後の大階段を下り「絶えることなく芸の道をつないできた、この歌劇団の一員になれたことを誇りに思います」などと力強くあいさつ。その表情は充実感でいっぱいだった。

 13年、首席入団した当初から注目の存在だった。珠城の2人目の相手役としてトップ娘役に就任。成績優秀でも「プレッシャーに押しつぶされそうだった」と振り返る。「最後の最後まで、前向きにあがいて努力する姿を後輩に見せたい」と集大成の舞台に力を込めた。(土谷 美樹)

 ◇美園 さくら(みその・さくら)6月17日生まれ、東京都出身。大妻高を経て13年、首席で歌劇団に入団し初舞台。月組配属。15年「1789」で新人公演初ヒロイン。18年11月、トップ娘役に。身長1メートル64。愛称「さくら」。

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