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雪組トップスター・彩風咲奈 男役の品格胸に刻みつつも「何にでも柔軟なカメレオンのような役者に」

2022年04月30日 05:30

芸能

 雪組トップスター彩風咲奈主演の「夢介千両みやげ/Sensational!」の東京公演が5月7日、東京宝塚劇場で開幕する(6月12日まで)。
 「桃太郎侍」などで知られる山手樹一郎氏の代表作の一つで、彩風演じる夢介は何が起きても「心配いらねえだ~」と、のんびり構える素朴な農家のお坊ちゃま。おおよそ宝塚のトップらしからぬヒーロー像だが、ほんわかとした雰囲気を持つ彩風だからこそ成り立った“特異キャラ”だ。

 「私も“こうしよう”って計算するタイプではないので割と似てるかな?」と笑うが「どんな作品でも“宝塚歌劇団の男役が演じる”ということを忘れず、衣装の着こなしもステキでありたい」と股旅姿もひと味違う。

 トップになって丸1年。前作はコミック「シティーハンター」の冴羽りょう(さえば・りょう)で凄腕スイーパーを演じるなど、そのキャラの振れ幅に驚かされる。「男役としての品格、タカラジェンヌとしての美しさ。そういうものはずっと追求し続けたいけれど、何にでも柔軟なカメレオンのような役者になりたい」。彩風の挑戦はまだまだ続く。 (土谷 美樹)

 ◇彩風 咲奈(あやかぜ・さきな)2月13日生まれ、愛媛県大洲市出身。市立大洲北中を経て07年、首席入団。雪組配属。10年「ソルフェリーノの夜明け」で新人公演初主演。翌年「灼熱の彼方」でバウホール初主演。昨年4月、トップスターに。身長1メートル73。愛称「さき」。

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