宝塚歌劇
花組・水美舞斗 3年ぶり主演作でこれまでの殼破って飛躍 大ヒットした「蒲田行進曲」宝塚版の話題作
2021年09月04日 05:30
芸能
今回は11年ぶりの再演。水美にとっても3年ぶりの主演作で、映画では風間杜夫演じる落ち目の映画スター・銀ちゃんをおおらかに堂々と、スターオーラ満載に演じファンを魅了した。“子分”のヤスに元カノも押しつけ、やりたい放題もどこか憎めない銀ちゃん。これまで、骨太ないい人キャラを演じることが多かった水美が、大きく殻を破った。
トップスターで同期の柚香光(ゆずか・れい)を身近で支える頼もしい戦力。切れのあるダンス、豊かな声量に包容力ある芝居と三拍子そろった水美が型破りなヒーロー・銀ちゃんの熱演でさらなる飛躍を遂げた。(土谷 美樹)
◇水美 舞斗(みなみ・まいと)6月28日生まれ、大阪府出身。大阪国際大和田中卒業後の09年初舞台。花組配属。15年「カリスタの海に抱かれて」で新人公演初主演。「セニョール クルゼイロ!」でバウホール初主演。身長1メートル70。愛称「みなみ」。