【一問一答】森保監督「広島に専用スタジアムができるのは大きな夢だった」試合前の涙の理由明かす

2024年06月11日 22:24

サッカー

【一問一答】森保監督「広島に専用スタジアムができるのは大きな夢だった」試合前の涙の理由明かす
指示を出す森保監督(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【W杯北中米大会アジア2次予選B組   日本5―0シリア ( 2024年6月11日    エディオンピースウイング広島 )】 サッカー日本代表は11日、26年W杯北中米大会アジア2次予選最終第6戦・本拠シリア戦に勝利。06年ドイツ大会、22年カタール大会に続き3度目となる全勝での最終予選進出を決めた。広島では20年ぶり、新スタジアム・エディオンピースウイング広島としては記念すべき初の国際Aマッチを白星で飾った。 【試合結果
 試合後、森保一監督(55)は「勝たなければいけない相手に、選手たちが準備の時から当たり前のことを当たり前にやる、ハードワークして試合でチャレンジすることをやってくれた結果だと思います。ただ、ここから始まる最終予選は全く別次元の戦いになると思います」と気を引き締めた。6日のミャンマー戦に続き、「3―4―2―1」の攻撃的3バックを採用。先発は堂安、中村以外の9人を変更した。後半になると森保監督は中村を下げ、伊藤を投入しシステムを「4―1―4―1」と従来の4バックに変更。大量5得点でシリアに付け入る隙を与えなかった。試合前の国歌斉唱では、感極まり目に涙を浮かべる場面もあった。

 以下は試合後の森保監督との主なやりとり。

ーーこの試合も3バック。ウイングバックで堂安、中村を起用。国歌斉唱で涙。思いは。
 「まずは3バックをやることで、選手の特長で戦い方を変えられると思います。堂安、中村は守備をしっかりしてくれながら、積極的なプレーをしてくれた。これまでも3バックは試合の中でやっていましたが、よりボールを握りながらいい攻撃をしかけるチャレンジをしっかりやってくれた。今後に向けたオプションになる。もう一つは、広島だからではなく、国歌を聞いて試合に臨める喜びを、いつも感じている。でも広島で現役時代、指導者と長く過ごして、広島に専用スタジアムができるのは大きな夢でしたので、そこでプレーできる喜びが出てきて感極まったところはあると思います。国歌を歌っているときは、日本人であることの喜び。今日は広島でできたという二重の喜びで涙が出てきました」

ーー既に突破を決めている中での苦労は。
 「監督として苦労したところはありません、選手もスタッフも目の前の試合に勝利するためにいい準備をすることと、試合の中で勝つことはもちろん、これからの成長につながるように。その2点で選手がいい準備をしてくれた。最終予選に勝って、その先のW杯につなげるためには、もっとレベルアップしないといけない。私から何か、選手たちに注文することはない。選手たちが主体的に、自主的にベストをつくすことをやってくれているのは、本当にありがたいと思います」

ーーパリ五輪が夏にある。メッセージ、エールは。
 「パリ五輪で戦う大岩ジャパンの選手、スタッフに向けては、日本のサッカーファミリーとして、持てる力を存分に発揮して戦ってほしい。悔いのないように戦ってほしい。代表ファミリーとして、精いっぱい応援したいと思います」

ーーミャンマー戦、シリア戦で3バック。後半は4バックで、冨安を右サイドバック。意図は。
 「3バック、4バックと、どちらも戦術的に機能させていこうと。後半からシステムを変えて、より選手たちに戦術の浸透を図れるように、対応力を持って戦えるよう、戦術変更しました。冨安を右で起用しましたが、いろんな戦術的なシステムと、いい選手がいますので、可能な限り、複数のポジションでプレーしてもらうことがチームの成長につながると思った。前線の選手も、ディフェンスの選手も存在感のある選手が増えていますし、結果を出せればと思って起用させてもらいました」

ーー森保監督へのチャントがあった。
 「聞こえてました。試合の終盤で、歌詞が理解できました。広島のファンを中心にだと思いますが、全国から日本代表を応援してくれるサポーターが集まってくれている中で、私も応援してくれたのはうれしい。名前を入れてもらえるのはうれしいんですが、森保ジャパンではなく、みんなの日本代表ということで考えてもらえばうれしいです」

ーー最終予選に向けて。前回も全勝突破。初戦でオマーンに負けた。準備、展望は。
 「戦術的な準備をする期間は、次の活動の直前になるので、なかなか難しい。前回の最終予選で、悔しいスタートをした経験があるので、2次予選全勝できましたけど、最終予選は別次元の厳しい戦いになるということを、肝に銘じて準備しないといけない。過去の経験をいかして、しっかり心の準備をしないとけない。堂安が、ヒーローインタビューで最終予選に触れていて、アジア杯で痛い思いをしたので、その経験を生かさないといけないという話をしていた。スタッフもそれを肝に銘じて準備しないと。枠が増えて楽な予選になると思ったら大間違い」

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