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“ポスト毎熊”ルーキーDF奥田勇斗「チームに貢献できる力は自分にもある」

2024年08月10日 07:00

サッカー

“ポスト毎熊”ルーキーDF奥田勇斗「チームに貢献できる力は自分にもある」
C大阪・奥田勇斗 Photo By スポニチ
 C大阪は17日、本拠のヨドコウ桜スタジアムで京都と対戦する。カップ戦、プレーオフも含めホームゲームでの対京都は最近5試合は2分け3敗だが、逆転優勝を狙うためには勝ち点3が必須。「ポスト毎熊」としてアウェーで引き分けだった6月1日の一戦では出番のなかった、右サイドバックを務めるルーキーDF奥田勇斗(23)が勝敗の鍵を握る一人になる。
 「マイクの穴」を埋めて余りある活躍は、輝かしい未来を予感させる。奥田は6月にオランダ1部AZアルクマールへ完全移籍した日本代表常連のDF毎熊晟矢の後釜として、右サイドバックのポジションを確立。チームに欠かせない存在となっている。

 「毎熊くんが偉大すぎたので、スタメンで出る責任というのは、より一層重くなりました。重圧もあるんですけど、でも徐々に攻撃ではハマってきだしたかなと思っています」

 C大阪にとっては痛手となることも予想された日本代表戦士の海外移籍。だが、桃山学院大の後輩でもある奥田はプレーでその不安を一蹴した。5月のリーグ戦3試合でスタメン出場した際も、インナーラップ、オーバーラップともに毎熊に引けを取らない動きを見せ、左右ともに正確な精度のキックを披露。サイドチェンジで攻撃に幅をもたせることもでき、元々高かったチーム内外の評価はさらに急上昇していた。

 ハイライトは毎熊が戦列を離れた直後のホームでのリーグ戦、6月15日の浦和戦。1―0の後半4分、セットプレーではじき出されたボールを、ペナルティーエリア中央の10メートル以上も手前から右足で直接ゴール左上へたたき込んだ。千載一遇のチャンスとサポーターの心を、一瞬にしてつかむリーグ戦初ゴールだった。

 「(毎熊と)タイプは違えど、チームに貢献できる力は自分にもあると思ってやってきた。技術や安定したプレーは、自分の長所。鼻を伸ばさずに、謙虚に頑張っていきたい」

 小菊昭雄監督の信頼も厚い。四半世紀以上、指導者、スカウトとして携わってきた指揮官をもってして「右も左も、攻撃も守備も、あれだけのクオリティーが発揮できる選手というのは巡り合わせを感じる。このクラブを引っ張っていくだけではなく、日本代表、海外を目指して常に目標を高くもってほしい」と大きな期待を寄せる。実力にふさわしい立ち位置を勝ち取ったルーキーが、チームを上昇気流に乗せる。

 ◇奥田 勇斗(おくだ・はやと)2001年(平13)4月21日生まれ、大阪府河内長野市出身の23歳。幼稚園年中からサッカーを始め、長野FCを経て中学からG大阪下部組織に所属。19年に2種登録され、G大阪U―23でJ3デビューを果たすもトップチーム昇格には至らず。桃山学院大を経て23年、C大阪の特別指定選手となり今季から加入した。1メートル74、71キロ。利き足は右。

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