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苦境の今だからこそDF西尾が強調したいこと「目の前の1試合の積み重ね、それしかありません」

2024年09月18日 07:00

サッカー

苦境の今だからこそDF西尾が強調したいこと「目の前の1試合の積み重ね、それしかありません」
C大阪・西尾隆矢 Photo By スポニチ
 C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載「サクラ咲ケ」。今回はパリ五輪日本代表の一員として8強進出に貢献したDF西尾隆矢(23、写真)が登場。今季は出場試合数が劇的に増加。3年ぶりに右サイドバックで先発するなど活躍が目立つが、チームはリーグ戦4連敗中で公式戦は10試合勝ちなしと苦境が続く。巻き返しへの思いを明かした。
 セレッソファミリーの皆さん、こんにちは。西尾隆矢です。

 ここ最近、まったく勝てていません。悪い流れに乗ってしまっている、それが事実です。ただ、僕らは決して諦めたわけではありません。大量失点した試合もありますけど、攻めに出ないといけないというところで、リスク覚悟で攻撃に人数をかけていたから、というところもあります。

 それでも、当たり前ですが言い訳にはなりません。決定力もそうですし、点が入らない時でも崩れない守備力も必要です。苦しい時間帯でも耐え抜く一人一人の守備への意識と、リバウンドメンタリティーも重要になってきます。

 開幕前に掲げた優勝が、現実的でないことも確かです。そんな簡単に言ってはいけない言葉になったとも思います。遠い目標ではなく、目の前の1試合の積み重ね、それしかありません。まずは週末の湘南戦、そこに全力を尽くすだけです。大阪ダービーは延期になりましたが、ダービーというのは勝てば勢いに乗る、普段のリーグ戦とはまた違う独特な雰囲気があります。何とか悪い流れを止め、ダービーで勝って、とにかく1試合ずつ積み重ねていきたいです。

 今夏はパリ五輪で戦わせてもらいました。プラスなことしかなかったというのが率直な感想です。パリを経験したからこそもっと高いところ、A代表を目指したい気持ちが強くなりました。そのためには副主将として、ディフェンスリーダーとして、セレッソを強くしていかなければいけません。もっとチームを任され、勝たせられる存在になるという自覚をしないといけないと改めて思いました。

 最後に、これだけは言わせてください。僕たちにとって暑い日でも、雨の日でも応援してくれるサポーターの方々というのは、皆さんの想像以上にパワーになっています。選手の間でも、日常で「うれしいな」という会話が出るほどです。だからこそ、その感謝の気持ちをピッチで表現することが恩返しになると思っています。とにかく、次の1試合です。常に勝ち点3を届けられるよう全力を尽くすので、ぜひ最後まで一緒に戦ってください。よろしくお願いします。

 ◇西尾 隆矢(にしお・りゅうや)2001年(平13)5月16日生まれ、大阪府八尾市出身の23歳。中高安小1年からサッカーを始め、高安中ではC大阪ジュニアユースに所属。C大阪ユース時代の18年、C大阪U―23としてJ3デビュー。21年の開幕戦でJ1デビューを果たした。1メートル80、77キロ。利き足は右。

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