セレッソ大阪　サクラ咲ケ

FW北野颯太　オランダ武者修行で手にしたもの

2024年08月21日 07:00

サッカー

FW北野颯太　オランダ武者修行で手にしたもの — C大阪の北野颯大（撮影・長嶋　久樹） Photo By スポニチ

　C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載「サクラ咲ケ」。今回は13日に20歳の誕生日を迎えたFW北野颯太が登場。7月に約2週間、オランダ1部アルメレ・シティで武者修行し、ひと回り大きくなって帰ってきた。オランダでの過ごし方や20歳を迎えた心境など、今の思いを明かした。

　セレッソファミリーの皆さん、こんにちは。北野颯太です。13日に20歳の誕生日を迎えることができました。あっという間にハタチがきちゃったな、という感じです（笑い）。頑張るしかないですね。

　ここ最近、チームが勝てていません。僕自身も、今季はまだ7試合しか出られていないので、危機感が強いです。まず個人としてもっとプレータイムを延ばして、途中出場でも得点を重ねて、という試合を増やしていかないといけない。その先にチームの勝利があると思う。17日の京都戦でようやく今季2ゴール目を決めることができましたが、僕がチームを勝たすことができていればという試合が何回かあったので、申し訳ない気持ちです。

　先月、オランダへ2週間行かせていただきました。一番成長を実感しているのは、メンタル面です。向こうの選手は「俺が決めてやる」という練習からのハングリー精神を、ストライカーだけでなく、センターバックの選手も持っていたのは刺激になりました。いつかは、向こう（欧州）のリーグでやってみたい。そのためにはセレッソで結果を出さないといけない。今はもう、それだけです。

　日常生活でもいい刺激を受けました。クラブハウスで最初はひとりぼっちなので、ずっとすみっこの方で携帯を触っていました。でも試合で点を取ると、次の日からみんな、コミュニケーションを取ってくれるようになって、うれしかったですね。単語で何とか返そうと努力はしました。もっと英語、やっておけばよかったです。

　ハプニングもありました。マイク（毎熊晟矢、AZアルクマール）とオフの日に遊びに行ったんですけど、帰り際、僕の持っていたWi―Fiの電源が切れてしまって。携帯が使えないと道に迷ってしまうところをついてきてもらって、何とか帰ることができました。マイクには頭が上がりません。今度、日本に来ると言っていたので、プレゼントを用意しておきます。

　20歳ってお酒も飲めるし、10代と違っていろんな面で壁が破れる年齢です。これを機に、ここから得点を重ねていけるようにしていきたい。残り11試合、結果を残せるよう頑張るので、最後まで応援よろしくお願いします。

　◇北野　颯太（きたの・そうた）2004年（平16）8月13日生まれ、和歌山県有田市出身の20歳。幼少期はサッカーとフットサルに親しみ、小学4年からC大阪の下部組織に加入。22年2月にトップチーム昇格。同年ルヴァン杯で現役高校生として史上初のニューヒーロー賞を受賞した。23年6月の神戸戦でJ1初ゴール。J1通算38試合出場4得点。1メートル72、60キロ。利き足は右。