グラウンドは半分、喜びは2倍 サッカー部に続いた早実ラグビー部「絶対に一緒に行こう」約束果たし花園へ

2023年11月12日 19:18

ラグビー

グラウンドは半分、喜びは2倍 サッカー部に続いた早実ラグビー部「絶対に一緒に行こう」約束果たし花園へ
<ラグビー全国高校大会東京都予選第1地区決勝>3大会ぶり8度目の本大会出場を決め、会見に臨む早実の大谷寛ヘッドコーチ(右)と多田主将 Photo By スポニチ
 【ラグビー全国高校大会東京都予選第1地区決勝   早実31―7成城学園 ( 2023年11月12日    東京・秩父宮ラグビー場 )】 東京都予選第1地区の決勝が行われ、早実が成城学園を31―7で下し、3大会ぶり8度目の全国大会出場を決めた。103回目を迎える大会(12月27日開幕、来年1月7日決勝、大阪・花園ラグビー場)は、12月2日に抽選会が行われる。
 早実は蹴り合いとセットプレーで優位に立ち、計5トライを奪って76大会ぶりの出場を目指した成城学園に完勝。フランカー多田陽道主将(3年)は「3年間、ずっと目標にしてきたので、花園に出られることはうれしい」と話し、目標として「花園で年越しをできるように頑張る」と16強入り(3回戦進出)を掲げた。

 前日11日にはサッカー部が初の全国高校選手権出場を決めたばかり。部室は隣同士、普段はグラウンドを半面ずつ共用している、スポーツに青春を注ぐ仲間たちの快挙。3日前には同部の主将と「絶対に一緒に全国大会に行こう」と誓い合ったという多田も、「自分たちも続きたいと思った」という。練習やトレーニングでの交流はないというが、クラスメートに4人のサッカー部員がいるという主将は、刺激をもらっていたようだった。

 指揮官として18年度、20年度に続き3度目の花園に導いた大谷寛ヘッドコーチは「後半は突き放すべきところで突き放せなかった。勇気を持って攻められず、課題の方が多い。優勝の喜びも半減です」と決して満足せず。過去2大会はいずれも2回戦でシード校に零敗しており、「週明けから、またビシビシ(練習を)やる」とかぶとの緒を締めた。

 それでも過去2度の花園出場世代に比べ、「3年生が圧倒的に真面目。練習ではお互いに厳しいことを言えるが、めちゃくちゃ仲もいい」と“多田組”の長所にも感心する大谷HC。本大会まで1カ月半。サッカー、そしてラグビーでワセダ旋風を起こすためにも、大切に1日1日を積み重ねる。

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