18歳の吉田陽菜 フィギュアグランプリ初優勝 シニア1年目「まだ実感できない」

2023年11月12日 04:22

フィギュアスケート

18歳の吉田陽菜 フィギュアグランプリ初優勝 シニア1年目「まだ実感できない」
表彰式を終えフォトセッションする渡辺倫果(左)、吉田陽菜(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦中国杯最終日が中国・重慶で行われ、女子はショートプログラム(SP)3位の吉田陽菜(18=木下アカデミー)がフリーでトップの139・32点、合計203・97点とし、逆転でGP初優勝を飾った。渡辺倫果(21=TOKIOインカラミ・法大)は合計203・22点で2位。日本女子勢ワンツーは21年NHK杯以来となった。男子では世界選手権2連覇中でSP首位の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)がフリー2位の174・73点、合計279・98点で2位だった。
 シニア1年目の吉田が、GP2戦目で早くもタイトルを獲得した。冒頭は大技3回転半に挑み、回転不足ながら着氷。その後のジャンプも大崩れせずにまとめ、スピン、ステップも最高のレベル4でそろえた。フリー、合計点とも今季自己ベストで逆転に成功。「自分の練習してきたことを出すのが一番の目標。優勝したことはまだ実感できない」と驚きを口にした。

 トリプルアクセルは完全習得を目指す途中。「いつかコンスタントに跳べることを信じて挑戦し続けたい」と言い、この日の演技も「たくさん直せるところがある」と反省を忘れない。「シニアのトップで戦っていけるようレベルアップしていきたい」と高みを見据えた。

 ≪宇野 表現面で手応え 笑顔の2位≫宇野は演技後、笑みを浮かべた。序盤のループ、フリップの4回転でミスが出たが、「ジャンプ以外のところを頑張ろうという意思が見えた試合だった」と表現面での手応えを強調した。今季初戦は2位だったが「凄く良い滑り出し」と前向きに捉え、24日からのNHK杯(大阪)に備える。「試合でのジャンプ、表現の感じを今大会で知ることができた。どんな練習が必要かだんだん明確になってきた」と自らに期待を込めた。

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