スポーツクライミング男子・安楽宙斗が五輪切符 唯一全て完登16歳つかんだ「しっかり決められた」

2023年11月12日 04:22

スポーツクライミング

スポーツクライミング男子・安楽宙斗が五輪切符 唯一全て完登16歳つかんだ「しっかり決められた」
優勝してパリ五輪出場権を獲得した安楽宙斗(AP) Photo By AP
 スポーツクライミンのパリ五輪アジア予選はボルダーとリードによる複合の決勝が11日にジャカルタで行われ、男子は16歳の安楽宙斗(そらと、千葉・八千代高)が199・7点で制し、優勝者に与えられる五輪出場権を獲得した。楢崎智亜が既に出場を決めており、日本は最大2の国別出場枠を満たした。安楽はただ一人、ボルダーの4課題(コース)、リードのルートを全て完登した。女子の日本勢は野中生萌(26)の2位が最高で、五輪出場権を逃した。今後は来年5、6月に開催される予選シリーズで切符獲得を目指す。

 16歳の安楽が圧倒的な強さを示した。ボルダーでは3課題目まで一発でクリアし、最終課題も4度目のトライでトップ(最高点)に到達。得意のリードでも安定感抜群で、ただ一人完登を果たした。パリ五輪への切符を手にし「1位を獲ろうと思って、しっかり決められた。力がついた」と満足そうだった。

 スポーツクライミングは小2の時、ダイエット目的の父・武志さんにジムに連れられて始めた。持ち味は腕の長さを生かした登りで、上背は1メートル67ながら身長と同等が標準とされるリーチは1メートル81を誇る。今季はボルダーとリードのW杯で年間総合王者に輝くなど、躍進著しい若きクライマー。来年の大舞台へ向け「五輪では金メダルを獲りたい」と力強く宣言した。

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