13歳で全日本4位!フィギュア上薗恋奈 30年冬季五輪の星 競技始めたきっかけは…

2023年12月27日 07:00

フィギュアスケート

13歳で全日本4位!フィギュア上薗恋奈 30年冬季五輪の星 競技始めたきっかけは…
全日本選手権で4位に入った上薗恋奈 Photo By スポニチ
 【オリンピアンロードの歩き方】五輪を目指すアスリートや関係者を取り上げるコラムの今回は、フィギュアスケート女子の上薗恋奈(13=LYS)。全日本選手権にジュニアからの推薦で出場し、大会最年少ながら4位に入った。浅田真央さんに憧れる中学1年生が、30年冬季五輪の星として名乗りを上げた。
 13歳とは思えない堂々とした演技に、総立ちの観客から拍手が送られる。日本一を決める全日本選手権のフリー。ショートプログラム(SP)6位で最終組に入った上薗は、緊張するそぶりを見せることなく7本のジャンプを成功させた。スピンは全てレベル4。国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、自己ベストとなる134・47点をマークし、合計200・69点で4位となった。

 「点数にはこだわっていなかったので(スコアは)ビックリだけど、今できることを全部出せた。振り付けやプログラムに集中して、そこにジャンプもついてきて良かった」

 大会最年少の中学1年生。世界女王の坂本花織(シスメックス)らシニアのトップ選手と同じ組で滑るだけでも重圧を感じそうだが、ジャンプだけでなく演技の細部にまでこだわっていた。表彰台にはあと一歩届かなくても、華麗に舞い、見ている人たちの胸を打った。

 今季がまだジュニア1年目。4歳の時、アイスショーで浅田さんが手を振ってくれたことがきっかけで5歳からスケートを始めた。現在は宇野昌磨らを育てた樋口美穂子コーチに指導を受け、表現力やスケーティング、ジャンプに磨きをかける。大人っぽい雰囲気を漂わせながらも、アニメ「クレヨンしんちゃん」が大好きでキャラクターをあしらったティッシュケースを持ち歩く。

 15歳の島田麻央(木下アカデミー)と同様に、年齢制限によって26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪には出られないが、30年冬季五輪への期待は高まる。「最終組に入れて緊張もあったけど、上手な選手たちと滑れて凄くいい経験になった。今後に生かして頑張りたい」。飛躍の予感が漂う13歳。まずは来年2月に開幕する世界ジュニア選手権に島田らとともに挑む。
(五輪担当・西海 康平)

 ◇上薗 恋奈(うえぞの・れな)2010年(平22)6月7日生まれ、愛知県出身の13歳。5歳からスケート教室に通い始め、7歳からクラブに入る。現在は西春中1年。今年の全日本ジュニア選手権で3位に入りジュニアGPファイナルも3位。1メートル57。趣味はピアノ。

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