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順大・三浦龍司 心技体の成長を示す集大成「チームとして箱根に向かう日々は他には代えられない」

2023年12月27日 04:45

駅伝

順大・三浦龍司 心技体の成長を示す集大成「チームとして箱根に向かう日々は他には代えられない」
三浦龍司 Photo By スポニチ
 【第100回箱根の主役(1) 】 第100回東京箱根間往復大学駅伝は来年1月2日に往路、3日に復路が行われる。10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝を制した駒大は史上初の2季連続3冠を射程に捉える。その王者の優勝阻止に燃える各校の注目ランナーを5回にわたって紹介。第1回は順大のエースで男子3000メートル障害で世界選手権6位の三浦龍司主将(4年)を取り上げる。
 エース兼主将が最後の箱根でパリにつなげる快走を誓う。「先輩方がつないでくれたものを次は自分たちが継承する番。個人的にも最後に納得できる走りをしたい」。学生生活の集大成へ、三浦は静かに闘志を燃やす。

 2年時に出場した東京五輪では3000メートル障害7位で日本勢初入賞。日本選手権でも3連覇中で同種目では国内トップに君臨も、別種目と言っていい箱根駅伝では過去3大会は区間2桁順位。それでも両立を続けた学生生活を「3年間の取り組みは無駄ではなかった」と振り返る。

 藤原優希(4年)とともに共同主将を務めるこの一年は、重圧も背負った。出場しなかった出雲駅伝でチームは10位。全日本大学駅伝では2区で5人抜きの快走を見せながら、チームは11位に終わりシード権を逃した。エース、主将として責任を感じ試合後は誰よりも悔しさを見せた。長門俊介監督(39)も「あんな三浦の姿は初めて見た。それぐらい今年の三浦はチームのことを考えていた」と仲間を思う熱い気持ちは周囲に伝わっていた。

 声かけから見直し、チームをけん引し挑む最後の箱根。「責任感や自覚が大きく芽生えた。これまでの自分とは違うと感じている。チームとして箱根に向かう日々は他には代えられない」と思いを語った三浦。仲間のため、自分のため。心技体で成長した姿を集大成で発揮する。 

 ◇三浦 龍司(みうら・りゅうじ)2002年(平14)2月11日生まれ、島根県浜田市出身の21歳。小1から陸上を始め、京都・洛南高では19年全国高校総体3000メートル障害で2位。同種目で16年リオ五輪に出場した塩尻和也(富士通)に憧れ順大に進学。来春の卒業後はSUBARUに入社予定。今年6月のダイヤモンドリーグ・パリ大会で21年東京五輪で出した自身の記録を0秒01更新する8分9秒91の日本新記録をマークした。1メートル68、56キロ。

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