【高校ラグビー】復活3年目で花園初出場の山梨学院、壮絶展開で初勝利逃すも古屋監督「子供たちは誇り」

2023年12月27日 16:42

ラグビー

【高校ラグビー】復活3年目で花園初出場の山梨学院、壮絶展開で初勝利逃すも古屋監督「子供たちは誇り」
第103回全国高校ラグビー第1日<山梨学院・長崎南山>後半、トライを決め、喜ぶ山梨学院の選手ら(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【全国高校ラグビー大会1回戦   長崎南山28―26山梨学院 ( 2023年12月27日    花園ラグビー場 )】 初出場の山梨学院はシーソーゲームの末に長崎南山に敗れ、花園初勝利を逃した。0―7から前半18分にNo・8佐野(2年)、27分にはWTB芦沢(3年)がトライを挙げて逆転し、12―7で迎えた後半はリードが5回入れ替わる壮絶な展開。後半28分に決勝のPGを決められるなど犯則の多さが響き、最後は敵陣で相手のノックオンでマイボールスクラムとなったところで無情のノーサイドとなった。
 駅伝、サッカー、野球、バスケットボールと全国トップレベルの部活動が多い山梨学院にあって、ラグビー部は15年間の活動休止を経て21年4月に活動を再開。現在の3年生が復活1期生で、3年目で全国キップをつかんだ。中学校の校長を定年後に就任した古屋勇紀監督(64)は「最初の年は練習試合をしても負け続けた。その中で3年間、少しずつの積み上げが今日に至っているのかな。子供たちの頑張りは尊敬しているし誇りに思う」と花園常連校にあと一歩と迫った試合を評価した。

 フッカーの加藤賢正主将(3年)は「何も分からない状態で花園に来たので、だからこそ今までやってきたことを出そうと言ってきた。楽しみながらできたのでは」と爽やかに振り返った。鍛えてきたFW陣が大きな相手にもモールやスクラムで健闘。シーソーゲームも「何が起きるか分からないので、最後まで端切りきろう」と仲間を鼓舞したという。花園初勝利は次回以降へお預けとなったが、古屋監督は「3年生が掲げた“正月を花園で迎えよう”がかなわなかったので、1、2年生にバトンを渡すことで来年はぜひ目標をかなえてほしい」と話した。

おすすめテーマ

2023年12月27日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム