【高校ラグビー】元日本代表の父の教え受けた静岡聖光学院・小野沢が花園初トライ含む4トライで秋田工圧倒

2023年12月27日 13:16

ラグビー

【高校ラグビー】元日本代表の父の教え受けた静岡聖光学院・小野沢が花園初トライ含む4トライで秋田工圧倒
全国高校ラグビー大会<静岡聖光学院・秋田工>前半、華麗なステップでタックルをかわし、先制トライを挙げる静岡聖光学院・小野沢(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【全国高校ラグビー大会1回戦   静岡聖光学院36―15秋田工 ( 2023年12月27日    花園ラグビー場 )】 静岡聖光学院の「スーパーアタッキングラグビー」の象徴的な存在、高校日本代表候補のFB小野沢謙真(3年)が目標にしていた花園初トライを決め、その勢いに乗って1人で4トライ。伝統ある秋田工を翻弄した。
 鮮やかなステップを花園で披露した。前半7分、敵陣22メートルライン付近のラックから右展開。仲間からのパスを受けた小野沢は、2人、3人とタックルを交わし、中央にトライ。最高の形で先制に成功した。

 1年生から唯一のレギュラーとして聖地を経験したが、2試合で小野沢はトライなし。2年ぶりの全国大会に期するものはあった。秋田工に1トライを返された前半21分にも持ち前の突破力でゴール前に切り込むと、NO・8斎藤凜太郎(2年)がフォローして、トライ。後半開始直後にも小野沢はキックオフリターンから50メートルを独走するノーホイッスルトライ。秋田工を突き放した。

 小野沢の父は日本代表キャップ数歴代3位の81を誇る宏時氏(45)。主にWTBとして旧トップリーグのサントリー(現東京サントリーサンゴリアス=東京SG)などで活躍。W杯でも2003、07、11年と3大会連続でトライを奪った日本を代表する名ウイングだ。

 個人練習では父との1対1のトレーニングで技術を磨いた小野沢は昨年4月から5か月間、豪州のパースに留学。現地のクラブチームでは100キロ近い外国人とプレーすることで突破力を鍛えた。スタンドから見守った宏時氏も小野沢の成長に大きな拍手を送っていた。

 「チームで試合の入りを意識してきた。今まで一番よく入れたかなと思います。自分たちが得意なアタックで点を取れて、自分たちも成長できたと思います」と集大成の花園でのさらなる活躍を小野沢は誓った。

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