【高校ラグビー】若狭東・敦賀工、花園初の合同チームが1回戦で散る「もっとできた」

2023年12月27日 14:03

ラグビー

【全国高校ラグビー大会1回戦若狭東・敦賀工7－62目黒学院（ 2023年12月27日花園ラグビー場）】大会史上初めて合同チームとして出場した若狭東・敦賀工（福井）は、目黒学院（東京第2）に敗れた。

　開始から78秒、自陣でターンオーバーされてCTBラトゥ・カヴェインガフォラウ（1年）に先制トライを献上する。その後もリードを広げられたが、前半15分に見せ場が訪れる。

　敵陣深くに攻め込み、ラインアウトからFW戦を展開。最後はNo・8清水大和（2年）がインゴールにボールを押さえてトライを奪った。これが花園では合同チームの初トライとなり、CTB高橋仁（2年）がコンバージョンキックを決めた。

　その後は目黒学院に攻め込まれ、終わってみれば7―62と大敗。合同チームとしての挑戦が終わり、朽木雅文監督とプロップ若泉裕太主将（3年）は悔しさを口にした。

　朽木監督「もっとできたかなと思う。ただ、それができなかったのが力で、相手の強さだと思う。残念な敗戦です。（力を）100％は出せたけど、120％は出せなかった」

　若泉主将「合同チームとして花園でプレーできたのはうれしかったけど、最初から力を出せていたら、良い試合をできていたんじゃないかなと思う」

　合同チームとして花園での1勝はならなかったが、新たな歴史は刻んだ。2年秋からラグビーを始めた敦賀工のWTB浜野悠人（3年）は、今年になってから若狭東の練習に誘われ、チームメートとなった。この日は後半11分から途中出場。聖地を踏み、仲間に感謝した。

　「（ラグビーを）やってきて良かったし、新しい仲間が増えたというところで、ラグビーをやってきて良かった」
　3年生が卒業すれば敦賀工は再び部員がいなくなり、若狭東は再び単独チームとして活動することになる。だが、朽木監督は「（敦賀工）また部員が入れば“一緒に練習しましょう”と声を掛けると思う」と笑った。