元幕内・東龍が引退会見「家族がいたから頑張れた」今後やってみたいことは「モンゴル1周」!?

2023年12月27日 19:03

相撲

元幕内・東龍が引退会見「家族がいたから頑張れた」今後やってみたいことは「モンゴル1周」!?
引退会見後に家族と記念写真に収まる東龍(中央)。後列右は師匠の玉ノ井親方(元大関・栃東)=撮影・前川 晋作 Photo By スポニチ
 25日に現役引退を発表した大相撲の元幕内・東龍(36=玉ノ井部屋)が27日、東京・両国国技館内で師匠の玉ノ井親方(元大関・栃東)同席の下、引退会見を行った。
 現役生活15年間の中で最も思い出に残っている一番は、新入幕だった13年夏場所の旭天鵬戦。「小さいときからテレビで見ていた人と対戦できてうれしかった。ワクワクしていて、負けたのに悔しい気持ちがなくてうれしかった」。上手投げで敗れたが、同郷・モンゴル出身の大先輩と同じ土俵に立てたことが何よりうれしかったようだ。

 東龍は右膝の大ケガなど度重なる故障で満身創痍ながら、関取在位61場所を含む力士生活15年間を闘い抜いた。苦難の日々だったが「家族がいたからこそ、ここまで頑張れた」と感謝。この日はナランフー夫人と長女のエンフトグーンさん(16)、長男のオリギローン君(12)、次女のエンフリーレンさん(6)も会見を見守っており、最後に花束を受け取って笑顔で記念写真に収まった。

 今後は日本を拠点に生活し「モンゴルと日本の架け橋に」なる仕事をする予定という。また、今後やってみたいことを問われると「モンゴル1周とか、いろいろな国へ行ってみたい」と答えた。15歳で来日してから日本での生活が21年。「モンゴルの田舎の方とか行ったことないので、隅々まで行きたい。できれば世界のいろいろなところへ行ってみたい」と笑顔で話した。


 ◇東龍 強(あずまりゅう・つよし)本名=サンドゥイジャブ・トドビレグ。1987年(昭62)5月12日生まれ、モンゴル・ゴビアルタイ出身の36歳。03年に来日し、高知・明徳義塾高から九州情報大に進学。2年時に西日本学生体重別大会無差別級優勝。3年時に西日本学生選手権準優勝。中退して玉ノ井部屋に入門し、09年初場所で初土俵。13年初場所で新十両。同年夏場所で新入幕。19年九州場所で十両優勝。幕内在位11場所。幕内成績62勝88敗15休。通算成績528勝522敗47休。1メートル92、155キロ。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年12月27日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム