「2部の二刀流」にGTなど4球団集結!太成学院大の最速153キロ右腕・田中大聖が強振アピール

2023年04月12日 17:43

野球

「2部の二刀流」にGTなど4球団集結!太成学院大の最速153キロ右腕・田中大聖が強振アピール
ポーズを決める太成学院大・田中大聖(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 【近畿学生野球2部春季リーグ   太成学院大0―0東大阪大 ( 2023年4月12日    原池 )】 プロ注目の投打二刀流、太成学院大・田中大聖(4年)が、2部リーグにもかかわらず阪神、巨人などNPB4球団のスカウトから熱視線を注がれた。
 「1番・右翼」で先発して4打数無安打に終わり、登板機会はなし。それでも3回2死無走者では中飛ながら芯で捉えた力強い打球を放ち、ファウルでも豪快なフルスイングを貫くなど、持ち味の力強さはアピールした。

 「警戒されてシフトを敷かれている状態だけど、そこに飛んでしまうのは自分の実力不足。シフトが敷かれている中でも長打を打つことを考え、力強い打球という自分の魅力を出していきたいです」

 最速153キロ右腕かつ昨秋4発を誇る投打二刀流。鶴岡東(山形)では3年夏に甲子園に出場するも、背番号18で出場機会はなかった。

 太成学院大で18キロ増の体重95キロと肉体改造に成功すると、パワーあふれるプレースタイルで一気に才能開花。昨年まで同リーグでプレーし、22年ドラフト会議で広島に7位指名された久保修外野手(22=大阪観光大)から「せっかくプロを目指せるのであれば、目指してみたらいいのではないか」と伝えられたことをきっかけにプロ志望に変わった。

 「打てる、打てないというのは出てくるけど、その中でも自分のプレースタイルを貫くことが大事だと思っています。打って走って投げて、力強く、しぶとさも出していきたい。ホームラン打者だとは思っていないので、二塁打や三塁打など強い打球を見せていくのが自分の魅力。力の弱い凡退ではなく、強い打球で魅力のある形を見せていくことが大事かなと思います」

 プロでの二刀流挑戦については「二刀流ができるのであればやりたい気持ちはあるけど、投手でも打者でも必要とされている方でやりたいと思っています」と言及。阪神は担当の山本宣史スカウトに加え、畑山俊二統括スカウトとの2人体制で視察し、山本スカウトは「大きいのを打てて、足もある。投手か野手か、どちらで適応できるか見ていきたい」と今後もマークしていく構えを示した。

 ◇田中 大聖(たなか・やまと)2002年1月29日生まれ、大阪府藤井寺市出身の21歳。小学2年に小山ジャンボで野球を始めて三塁手。中学は河南シニアに所属。鶴岡東(山形)では1年秋にベンチ入りし、3年夏の甲子園は背番号18で未出場。太成学院大ではリーグ戦ベストナインを3度受賞。50メートル走5秒7、遠投120メートル。1メートル78、95キロ。右投げ左打ち。

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